スマイレージ 2014.7.15武道館公演 ライブレポート ~スマイレージ第三章が始まる!~

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メンバー講評

和田彩花
「今日、この日本武道館のステージで大暴れするのは、私たちスマイレージです!」
初めての大舞台で、気負いも感じさせず「念願の武道館」と口にするでもなく、普段のまま「大暴れする」と宣言した和田彩花。なんと立派なリーダーになったことだろう。この宣言通り、スマイレージはこの後いつもの数倍の広さのステージを縦横無尽に駆け巡り、まさに武道館を「ライブハウス武道館」にしていくのだった。

福田花音
歌良し、踊り良し、ルックス良し、MC良し、と四拍子そろっているユーティリティプレイヤーながら、あるいはその器用さゆえか道に迷うことも多いまろだが、この日はその才能を全方位にいかんなく発揮していた。特に、MCではゲストとの絡みも、最後の締めくくりも、抜群の安定感を持ってまとめてくれていた。

田村芽実
その三次元離れした抜群のプロポーションと、ケレン味ある歌唱法&歌唱力でスマイレージのパフォーマンスを支え、ハロプロ次世代の歌唱四天王に数えられると言われている田村。この日も抜群の歌唱力と元気な笑顔でステージをリードしていた。最後のMCでは「15年間生きてきた中で、今日が最高の日」と語ったが、ファンにとってもこの4年間で一番の日だったのではないか。ちなみにそのMCの後、田村は1人だけハケて酸素吸入を行っていたが、それだけ体力も精神力も限界まで燃焼させ尽くしていたのだろう。

中西香菜
第二期スマイレージを語る上で、最も重要なキーパーソンとなるのはこの人なのではないか。思えばスマイレージ二期メンバーは、常に一期と比較され、批判され、あるいは拒絶すらされる逆風の中で奮闘してきたが、特に中西はエッグではない完全素人出身のため、二期メンバーの中でさらに落第生の評価を受け、苦しみ抜いてきた。それが好転し、才能が開花したのは精神面では『ヤッタルチャン』、また歌唱面では『リリウム~少女純潔歌劇~』での経験が大きい。武道館で『ヤッタルチャン』を堂々と語り歌うかななんは、この上なく完全なヤッタルチャンだった。

竹内朱莉
ボーイッシュな髪型から誤解されがちだが、実は誰よりも乙女心をもったメンバーが竹内朱莉だと思っている。今回も、プロレス風の煽りVではその可愛らしい声と元気さで下克上を果たしていたが、最後のMCでは感極まって1人「赤ちゃんのように」泣きだしてしまった。もちろんステージ上でもエンジェル・ボイスの歌を響かせ、華を添えていた。体型的にはちょっと最近「ぽんぽこ腹」が気になるところではあるが、それを補って少し余りある活躍を見せていた。

勝田里奈
スマイレージの浮浪雲。やる気があるようでないような独特の空気感と、生誕祭で黄色のサイリウムに染まった会場を見て「虫が寄ってきそう」と言い放つなど数々の大物エピソードで知られるりなぷ~だが、さすがにこの日はやる気の勝田里奈だった。煽りVでいじられた「省エネダンス」も、この日は彼女なりの120%のパフォーマンスを見せていた。

ゲスト出演について考察

この日の武道館には、なんとJuice=Juice、℃-ute、Berryz工房、モーニング娘。’14と、ハロプロ所属の全グループがお祝いに駆けつけた。
おそらく事務所的には8000人が埋まった結果について、普段の動員や販売状況と照らしあわせて、相当数のハロプロDD層が初武道館ご祝儀として動いていることを予測した上でのファンサービスを兼ねたものだろう。
実際、他グループにも大きな声援が飛んだし、特にモーニング娘。’14、道重さゆみに対する声援は一際大きかった。

しかしそれと同時に、すべてのアーティストが生涯にただ一度しか立つことの出来ない「初の単独武道館公演」で見せる熱や魂といったものを、先輩グループ含めたハロプロメンバー全員に波及させる教育的目的もあったのではないかと思う。

さてこのゲスト出演について「スマイレージ単独でやらせるべきだった」「展開がダレた」といった批判的な意見もあるようだが、いずれも批判には値しないと思う。
例えば事前に、「モーニング娘。’14もゲスト出演!」というようなPRがなされていたとすれば、武道館の満員も本当にスマイレージの独力かどうか分からなくなってしまうし、本人たちにも屈辱的な思いを重ねさせてしまったことだろう。ここは、なかなか売り切れないチケットを横目で見ながらも耐えた事務所サイドをも褒めたい。
展開が寸断されたことについては、普段の数倍の規模の会場で、気負いもある中ではスマイレージの休憩時間を挟まないと2時間の長丁場は持たなかったのではないかと思われる。演芸でもスポーツでも、大舞台での本番というのは練習や予想の数倍のスタミナと神経を消耗するものだ。

セットリスト

01.ぁまのじゃく
02.夢見る 15歳
★紹介VTR
03.嗚呼 すすきの(新曲)
★MC
04.ミステリーナイト
05.良い奴

★ゲスト:Juice=Juice,Berryz工房(お手紙披露)
06.愛はいつも君の中に(Berryz工房)
07.ブラックバタフライ(Juice=Juice)

08.○○がんばらなくてもええねんで[竹内中西勝田田村]
09.新・日本のすすめ
10.ドットビキニ

★ゲスト:℃-ute,モーニング娘。’14(お手紙披露)
11.ブレインストーミング(モーニング娘。’14)
12.The Power(℃-ute)

13.私の心[和田福田]
14.あすはデートなのに、今すぐ声が聞きたい
15.ショートカット ※BDにハロプロ研修生
16.恋にBooingブー!
17.プリーズ ミニスカ ポストウーマン!
18.チョトマテクダサイ! ※BDにハロプロ研修生

★VTR(内紛勃発)
チーム強者は加賀佐々木、チーム下克上は野村小川、チーム元祖は浜浦田口を連れ登場
マイクパフォーマンスからのメドレー
19-1.ねぇ 先輩[チーム強者]
19-2.大人の途中[チーム下克上]
19-3.新しい私になれ![チーム元祖]
ちょいカワをBGMにバトルロイヤル開始→全員同時ダウン
20.タチアガール ※BDにハロプロ研修生

21.ヤッタルチャン
22.ええか!?
23.私、ちょいとカワイイ裏番長 ※コール&レスポンス付き、BDにハロプロ研修生
24.エイティーン エモーション
25.有頂天LOVE

アンコール
26.地球は今日も愛を育む(新曲)
★MC
27.スキちゃん

動画ニュース

(文=宮元 望太郎)

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“スマイレージ 2014.7.15武道館公演 ライブレポート ~スマイレージ第三章が始まる!~” への5件のフィードバック

  1. avatar アライブ名無しさん より:

    スマイレージにはあまり興味なかったんですけど、今回は晴れ舞台ということで、関西から初遠征しました。
    今か今かと開演を待ちわびていると暗転し、会場は色とりどりのサイリウムでいっぱいに。
    この時点で潤んでくる私の涙腺。
    OPが始まってメンバー登場、そして流れるぁまのじゃくのイントロ…
    ここで涙腺崩壊ですよ。
    まぁ泣いたのはこれきりで、あとはオイオイ言ったり小さくフリコピしたり、思いっきり楽しみました。

    他グループのゲスト出演については色々な意見がありますよね。
    この記事では

    >気負いもある中ではスマイレージの休憩時間を挟まないと2時間の長丁場は持たなかったのではないかと思われる。

    ということでゲスト出演を肯定しているような形ですが、私も同意です。
    実際めいめいは酸欠?で一時裏に引いてますから。
    あそこまで盛り上がったのは、極力MCと休憩時間を削ったセトリのおかげでもあるかも。

    誰かが言ってたんですが、この武道館ライブのセトリはシングルを中心に披露した まさに『ベスト盤』といえそうな物でしたね。
    新規やDDでも盛り上がれるよう配慮してくれたのかもしれません。

    なんにせよ、物語は続く。スマイレージの第三章に期待です!

  2. avatar アライブ名無しさん より:

    和田彩花こそハロプロを引っ張っていくリーダーなのかもしれませんね
    弥勒菩薩のような優しさと、不動明王みたいな強さを持っている

  3. avatar アライブ名無しさん より:

    アンコールの1曲目は「夕暮れ」や「君チャリ」のようなしっとり系の曲がくればな~と私も思いました。誰も聞いたことがない新曲だったので、会場全体が当惑気味だったですね。

  4. avatar アライブ名無しさん より:

    プロレス劇かと思わえせておいて、実はメドレーとダンスパフォーマンスからのタチアガールに持っていく展開は、アイドルとして正しいパフォーマンスだと思いました

    「歌とダンスで魅せる」
    スマイレージはこれができる力を持っていることが確認できた武道館でした

  5. avatar 西村英嗣 より:

    スマイレージの皆さん,武道館お疲れさまでした

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