パシフィコ横浜で開催された「ひなフェス2015 満開!The Girls’ Festival」、29日の昼公演(モー ニングメイン)、夜公演(℃-uteメイン)に参加してきました。
はじめに
ハロプロの全グループが参加する春のお祭りです(「こぶしファクトリー」のみ、お芝居の関係なのか、未参加でした)。
ハロプロの総出演的なお祭りライブでは、単独のライブに比べると間延びした感じで相対的に密度が薄い印象をもたれていた方もいらっしゃるかと思います。
自分の推しグループ以外の出演時に興が削がれたり、グループの出演切り替えのタイミングがゴタゴタしたり、パフォーマンスには直接関係のない謎ゲストや企画がライブの流れを阻害したり、グループの垣根を越えたMCが、メンバーによっては、普段の面白さを出しきれなかったりして。
かつてのハロコン然り、カウコン然り。そして過去の「ひなフェス」然り。
しかしながら、今般の「ひなフェス」は、ひとつとして間然するところのない密度の濃いステージでした。「ひなフェス」に先立つ数日、体調が思わしくなかったんですけど、29日にパシフィコ行ったら治ったくらいのレベルで。
セトリとステージ
当日の2公演分のセットリストは、つぎのとおりです。
ステージの中盤で、全員が参加する『桜ナイトフィーバー』は、KANさんの曲。
1. 青春小僧が泣いている (モーニング)
2. 夕暮れは雨上がり (モーニング)
3. TIKI BUN (モーニング)
4. 天まで登れ! (研修生)
5. 青春ビートは16 (研修生)
6. 愛おしくってごめんね (カントリー)
7. 初めてのハッピーバースディ! (カントリー)
8. Wonderful World (Juice=Juice)
9. サヴァ?サヴァ? (Juice=Juice)
10. 乙女の逆襲 (アンジュルム)
11. 旅立ちの春が来た (アンジュルム)
12. The Middle Management~女性中間管理職~ (℃-ute)
13. 都会っ子 純情 (℃-ute)
14. 桜ナイトフィーバー (ハロプロALL)
15. スタート (ゲスト:THE ポッシボー)
16. 全力バンザーイ! My Glory! (ゲスト:THE ポッシボー)
17. 元気者で行こう! (ソロ:小関舞)
18. 友情~心のブスにはならねぇ!~ (ユニット:工藤遥・室田瑞希)
19. 紫陽花アイ愛物語 (ユニット:飯窪春菜・植村あかり・島村嬉唄)
20. 恋泥棒 (カントリー)
21. イジワルしないで 抱きしめてよ (Juice=Juice)
22. 大器晩成 (アンジュルム)
23. 次の角を曲がれ (℃-ute)
24. 時空を超え 宇宙を超え (モーニング)
25. ワクテカ Take a chance (モーニング)
26. わがまま 気のまま 愛のジョーク (モーニング)
27. ブレイン ストーミング (モーニング)
28. One・Two・Three (モーニング)
29. 恋愛レボリューション21 (モーニング)
30. ドッカ~ン カプリッチオ (モーニング)
31. The 魔天楼ショー (ハロプロALL)
1. The Middle Management~女性中間管理職~ (℃-ute)
2. 次の角を曲がれ (℃-ute)
3. 憧れ My STAR (℃-ute)
4. 天まで登れ! (研修生)
5. Crying (研修生)
6. 愛おしくってごめんね (カントリー)
7. 初めてのハッピーバースディ!’15 (カントリー)
8. Wonderful World (Juice=Juice)
9. サヴァ?サヴァ? (Juice=Juice)
10.乙女の逆襲 (アンジュルム)
11.タチアガール (アンジュルム)
12.青春小僧が泣いている (モーニング)
13.夕暮れは雨上がり (モーニング)
14. 桜ナイトフィーバー (ハロプロALL)
15.こんな私でよかったら (ゲスト:吉川友)
16.URAHARAテンプテーション (ゲスト:吉川友)
17.さくら満開 (ソロ:譜久村聖)
18.DANCE & CHANCE (ユニット:石田亜佑美・佐々木莉佳子)
19.かわいい彼 (ユニット:中島早貴・宮崎由加・高木紗友希)
20.恋泥棒 (カントリー)
21.イジワルしないで 抱きしめてよ (Juice=Juice)
22.大器晩成 (アンジュルム)
23.One・Two・Three (モーニング)
24.大きな愛でもてなして (℃-ute)
25.愛はいつもいつも (℃-ute)
26.ひとり占めしたかっただけなのに (℃-ute)
27.Midnight Temptation (℃-ute)
28.Danceでバコーン! (℃-ute)
29.我武者LIFE (℃-ute)
30.僕らの輝き (℃-ute)
31.めぐる恋の季節 (ハロプロALL)
また、毎回、凝った変則的なステージの「ひなフェス」ですが、今回のステージはこんな感じ。
公式のサイトへのリンクを入れておきましたが、公演自体が終了していることもあり、リンクが切れるかもしれないので、加工した画像を貼っておきます。
2013年の「ひなフェス」では、会場の前後にステージを設け、メンバーが客席中央を駆け抜けて前後のステージを移動する演出(トロッコに乗って会場外周を移動するBerryz工房添え)。
2014年の「ひなフェス」では、メインステージからセンターステージへの花道途中と、センターステージからの左右に、それぞれ別途ステージが設けられ、メンバーは縦横に駆け巡ってパフォーマンスするという演出でした。
こうした演出によって、席の良・不良にかかわらず、できるだけたくさんの参加者が近い位置からメンバーを見ることができるようにという配慮がありました。
それらに比べると、中央ぶち抜きとはいえ、今年は地味な感じで、これでは後ろの方の席だったら(横浜パシフィコの展示ホールは床がフラットなので)ほとんど見えないんじゃないかな?と思っていました。が、そんなことはありませんでしたよ。
ステージ自体が、昨年までよりも高く設営されていたのか、後ろからでもメンバーの足元までよく見えましたし、思わぬ僥倖もありました(後述)。
変わり続けるハロー!プロジェクト
ステージの設営について、そういう配慮がされていたのかどうかは、もちろん、わかりません。
でも、演出も何もかも、冒頭に書いたように、かつての総出演的なイベントとは違って、まったく興が削がれるところのない、すばらしいライブでした。
私は、こちらの投稿も含め、あちこちで、昨今のハロプロのDVDの編集・構成が、とてもすばらしいものになってきていることを書き散らしています。メンバーへの愛とファンへの信頼を基調として、何を見せたいのかに自覚的である、と。どんどん良くなっている、と。
同様に、このところのハロプロの、単一グループの単独コンサートではないライブについても、こうした構成と演出が、どんどん良くなっていっているようにも思います。
メンバーたちがいわば “腕を上げる” ことに同調するかのように、メンバーとスタッフが、お互いに切磋琢磨しているかのようで。
もちろん、昨日と同じわけがないのはメンバーたちこそ。
Juice=Juice 高木紗友希さんの独唱
『Wonderful World』での高木紗友希さんの独唱は、圧巻でした。
「ひなフェス」にて物販された ハロプロDVDマガジンVol.45 の「ひなまつりトーク」では、子供の頃の思い出を開陳する中で、植村あかりさんと金澤朋子さんに、とある動物との関連性についてイジられるどころか、自分からイジられに行く高木さんですが、この『Wonderful World』の、歌詞のない旋律だけの独唱は圧巻です。いや、ほんまに。
過去、うっかり “アイドルの可愛らしさを鑑賞する程度のつもり” で現場に足を運んだものの、そのボーカルの迫力に認識を改めたといえば、Berryz工房の菅谷梨沙子さん、℃-ute の鈴木愛理さん、そして『悲しきヘブン』以来の岡井千聖さんなどが挙げられますが、高木紗友希さんの独唱は、これらに匹敵するのではないかと思っています。すばらしかった。
自分の歌割を終えたタイミングで表情を作るだけの余裕を見せ始めた植村あかりさんも含め、Juice=Juice、あなどれません。
もう前しか向いてない アンジュルム
ステージ上のパフォーマンスに、どうしても惹きつけられていまうといえば、蹴り足の打点も高い新メンバーの佐々木莉佳子さんですが、それに劣らぬ激しさに加え、最近めっきり端正さを増し始めた、めいめいこと田村芽実さんのパフォーマンス。
上述のように設営されたステージなので、後ろ姿だけを見ているような時もあります。360度全方位に気を配った動きが設定されているのか、正常なフォーメーションが崩れているため、どこにいるか見失う場面もあります。でも、めいめい だけは、そんなに背が高いわけでもないのに、どこにいても確実に目に飛び込んできます。
田村芽実さんのパフォーマンス、刮目です。
そして、昼公演でも夜公演でも、後半戦にブッ込んできた『大器晩成』。
私は、今年のハロコン(通算7回参加)でも「うわっ!これはっ!」とは思っていましたが、それからしばらく時間がたって、何度も耳にして、すっかり慣れたと思っていたところで、それでも十分な衝撃です。『大器晩成』の昂まり具合は、すごいものがありますね。
アンジュルムを代表する必殺のキラーチューンに育ったようです。
そして、特筆すべきは、夜公演の『タチアガール』でしょう。
「ハロプロの楽曲は歌い継がれる」と書いたことがありましたが、それは主にモーニングを念頭においていました。しかし…
『タチアガール』といえば、2期メンバーを迎えて読売ランドでお披露目された曲だったかと思います。多くの人の傷跡に触れかねない非常に微妙な時期の、それでも前を向いた力強い楽曲でした。それが今、3期メンバーを迎え、他のハロプログループと対バン形式で競い合うステージで、堂々と『タチアガール』が歌われました。この昂ぶりも、すさまじかった。
多くの人の傷跡に触れかねないと書きました。「傷跡に触れかねない」からと、どこか腫れ物に触るような微妙な距離を保った取り扱いをされてきたのは、もしかしたら【スマイレージ改め】アンジュルムそのものが、そうだったのかも知れません。でも、それも今となっては昔のこと。妙な具合のこじらせは福田花音さんが引き受けてくれてることもあり、もうアンジュルムは前しか向いてないようです。
5月の武道館、期待も高まろうというものです。
顔つきが変わってきた モーニング娘。’15
ワンファイブになってから12期にも注目が集まるモーニング娘。’15ですが、注目は12期だけではありませんね。
ルックスだけではなく話し方も話す内容も(鞘師先生の証言によれば肌の質感も)フワフワしていて可愛いばっかりだった譜久村聖さん、ものすごく美しくなっていて、びっくりです。貴重な証言をしてくれた鞘師さんも、顔色が変わってきてます。
そして、どうしてもそのパフォーマンスが目に飛び込んでくるといえば、石田亜佑美さんです。
投稿者は格闘技の経験があるのですが、たぶん石田さんとガチの喧嘩をしたら負けるんじゃないかと。石田さん、正中線がブレません。水平に移動するにあたって、腰が上下しません。運足が速い。
石田さんのパフォーマンスは、ダンスとして上手いという以上に、身体所作として、力強く美しいです。
メンバーの中では、むしろ背が小さい方で、身体自体も(バランスは良いけれど)こじんまりとしている、ちっちゃい印象の石田さんですが、たとえ後列にいても、ズバンッ!と目に飛び込んできます。
髪を短めのボブにして、身体の動きに同期して髪が振り乱されることがなくなった分、身体の動きそのものが良くわかるようになって、一層、石田さんの動きの美しさが印象的です。
自分で言ってて「いやいや」と思わないではありませんが、佐紀ちゃんの後継者は、石田さんかも知れません。
℃-ute 10年の厚み
そして、℃-ute ですよ、みなさん。
メインとなる夜公演のMCでは、きちんと雨が降ってきたことをイジりつつ、そのパフォーマンスは圧倒的という他ありません。
上記に、めいめいや石田さんのパフォーマンスを賞賛してきました。もちろん全員すばらしい中、それでも特筆せざるを得ないくらい突出しているのが、めいめいだったり石田さんだったりするわけですけれど。
℃-ute は、これが5人いるわけですね。
すげえ!…としか言いようがありません。
もはやアイドルではないと思います。アスリートと言うべきなのか、アーティストと言うべきなのか、私には代替案が浮かびませんが、「生歌だから他とは違うよ」といったレベルではありません。もう、モノが違うとしか。
舞踏家か、むしろ武闘家か、とも言うべき矢島舞美さんの激しいダンスも。
端整で美しく、身体は小さいのに振り幅が大きい中島早貴さんのダンスも。
歌声が心地よすぎる鈴木愛理さんのボーカルも。
低音のノビがすばらしく、スクリーンに抜かれる横顔がカッコ良すぎる岡井千聖さんも。
そして、表情を消しながら自分の歌割が終わった途端にカメラの正面から少しだけ目線を外してニヤリと笑みを漏らす、そんな妖艶さを、いつのまにか身につけている萩原舞さんも。
そして、どの曲を演じようとも、すべてがキラーチューンになるという10年の厚み。
『Midnight Temptation』の昂まりはズルいくらいですよね。
横浜アリーナを成功させたなら、いつの日か、世界のショービズの桧舞台に立つ5人の姿を見てみたいと、私は思います。
会場やメンバーだけではなく
昨日までと同じではないのは、スタッフやメンバーだけではありません。
新曲なのにコールがそろう。新人なのに、ちゃんと愛称でコールが入る。特定のグループのファンばかりというわけでもないのに、会場全体で、歓声がそろう。
ファンの側もまた、アップデートを続けるステージに、しっかり追従しているようです。
そしてカントリー・ガールズ
そして、もはや「卑怯」だとすら言われかねないカントリー・ガールズです。
プレイング・マネージャーの嗣永さんを始め、よくもここまでの逸材を集めたものだと。
できあがっている呼吸と、嬉唄ちゃんイジり
すでにMVのプロモ版が公開された段階で話題を呼んでいた『愛おしくってごめんね』の曲紹介での ももち先輩ネタ。ももち先輩が曲を紹介してもバッテン印が出てきて曲はスタートせず、改めて、島村嬉唄ちゃんが紹介するとスタートするという、あの流れが、ステージ上のMC込みで、昼公演でも夜公演でも展開されました。
その際、「可愛くお願いしますね」と曲フリ(ネタフリ?)をももち先輩に流す稲場愛香さん(昼公演)だったり、ももち先輩の曲紹介では音楽が流れないことをなぐさめにかかる山木梨沙さん(夜公演)だったり、いくつかのバリエーションをつけながら、しっかり呼吸ができあがっています。
また、嬉唄ちゃんが紹介する姿を後ろから能面のように無表情で見つめる ももち先輩がスクリーンに映し出されている点(うたちゃんナメの、ももち押さえ)など、かつて「許してニャン」の流れで、実演する間際のタイミングでステージの照明が落ちるといった「おふざけ」(2014年春ツアー)と同様、スタッフ側もこの呼吸を飲み込んでる様子もうかがえます。
また、3月25日にメジャー・デビューしたということで、「デビューおめでとう」とのお祝いメッセージがたくさん来たと喜ぶメンバーたち。
そんな中、「私にはメッセージは来ていない」と嬉唄ちゃん。
「友達がいない」という点で共通点を見出し、嬉唄ちゃんへの接近を試みる ももち先輩ですが、嬉唄ちゃんが言うには「私には、メッセージをくれない友達がいるのであって、友達がいないわけではない」とのこと。
他にも、お怒り嬉唄ちゃん、無表情嬉唄ちゃんなど、上記のとおり出来上がっている呼吸のなかで様々に繰り出される嬉唄ちゃんイジりが上手にネタに昇華しつつあります。
これらの呼吸やイジりについて、ももち先輩が孤軍奮闘しているわけでもなく、稲場さんや山木さんが、上手に ももち先輩と年下メンバーのあいだを仲介している点や、対ももち先輩戦線に積極的に打って出てくる小関舞ちゃんなど、徐々に、それぞれに味が出つつあります。
SATOYAMAイベントでの事件をいくつか
29日の昼公演と夜公演のあいだには、パシフィコの展示ホールにて、SATOYAMA関連のいろんなイベントが行われていました。
さまざまな農業生産法人やNPOなどへの農業支援事業をしている人たちが順繰りにクイズを出題し、それに上々軍団と一緒にカントリー・ガールズが答えるという企画で、道路を再利用しているというNPO(だったかな?)の方からの問題にて。
自分たちの活動を説明するにあたって、再利用する道路などを「道資源」と呼んでいると述べるNPOの方ですが、道資源(ミチシゲン)と発音するたび、会場の観覧者たちが微妙にざわつくのは当然として、会場でざわつく観覧者たち以上に、ビクッとして反応している山木さん。そしてそんな山木さんに、あたかも「ほら、ミチシゲだって」とでも言うかのようにニヤニヤと合図してる知沙希ちゃんが微笑ましかったです。
知沙希ちゃん、真っ赤なほっぺが注目ですが、やがて出てくるであろうキャラにも期待です。
この流れ、ももち先輩から、何かしらコメントがあるかなと期待しましたが、スルーだった模様。
さて、その道資源を利用した自転車イベントなどが紹介され、登壇したNPOの方が「自転車に乗ると女性は○○美人になります。さて、何美人でしょう?」とクイズを出題。
答えは「お尻美人」なんですが、これを正解したのが嬉唄ちゃん。「えっ?なんて言ったの?聞こえなかったあぁ~ん」などと嬉唄ちゃんに何回も言わせようとする ももち先輩です。そして、そういう ももち先輩の煽りを正しく受けて、きちんと照れて見せる嬉唄ちゃん。
あなどれません。
ももちとの握手リベンジ
物販のCDには握手券がついており、時間帯を区切って、各グループの握手会も並行して行われていました(「握手券売り切れです」と告知されていた点、さすが℃-uteです)。
そこで私は、カントリー・ガールズの握手会に参加することに。
先般、Berryz工房のラストのバスツアーでは、ももちからは上手に握手をかわされたので、そのリベンジです。
しっかりこちらの目を見てくる初々しいカントリー・ガールズのメンバーたちに幻惑されかねない気持ちを鼓舞しつつ、ももちに「ももち、がんばってね!」と声をかけたところ、「おうっ!」と応じられ、アイドルとファンというよりも、なんだか、貴人に恩寵を賜る下僕といった風情で握手会場を後にしたことを報告せねばなりますまい。
さすがですよ、ほんとに。
変わり続けることで保たれるハロー!プロジェクト
上にいろいろと、ごちゃごちゃ書いてきましたが、総じて、非常に密度の濃い、すばらしいライブでした。
冒頭に書いた、悪かった体調が治ってしまったというのはマジです。
パフォーマンス面でも、ステージ構成の点でも、メンバー相互の関係の上でも、様々に新しい取り組みやクオリティの向上を見せてくれて、変わり続けていく反面、変わり続けることで、極上の楽しさは変わらない、そんな印象です。
どこかで見たヲタの顔
それでも大事なことを、ひとつ、書いていません。
今般の「ひなフェス」には、道重さゆみさんとBerryz工房の姿が消えていること、このことに、これまで言及していませんでした。
「いつまで言ってんだ」と思われる方もいるでしょうし、私自身、そう思う部分もあります。それでも、今後はともかく、今現在は、このことをまったく忘れてしまうこともできない相談です。
実際、このことが脳裏にあったので、今般の「ひなフェス」に申し込むかどうか直前まで逡巡していたのです。
この点について詳しくは別トピックとして(予定)、一点だけ関連して述べておきたいことがあります。
昼公演も、夜公演も、Berryz工房の現場でよく目にしたあのファンも、道重さんの現場で見たことがあるあのヲタも、「ひなフェス」の現場に出没していました。
どこかで見たことがあるヲタの顔(知り合いではない)を「ひなフェス」で発見して、私はとても嬉しかった。
どこ目線なのか自分でもわからず、この嬉しさは何なのか本人もわかっておりません。
でも、とっても嬉しかった。
あの現場でペンライトを振っていたあの人が、この現場で、新しい一歩を踏み出しているメンバーたちに、今またペンライトを振りコールしている。その中に私も混じりながら、とても、とても嬉しかったのです。
「好き」という気持ちの容量は増設可能
どこ目線なのか、この嬉しさが何か、自分でもわからないと言いました。
これ、文字に落としてみれば、たとえば「Berryz工房への裏切りだ」とか言うことも可能かもしれません。「しょせん、おまえの道重さんへの愛は、その程度だったんだよ」とか言うことも可能かもしれません。事実、自分の気持ちに対して自分でそう言いたいところもあります。
でも、今のモーニングを、℃-ute を、カントリーを、Juice=Juiceを、アンジュルムを愛したからといって、道重さんやBerryz工房への愛が減ったとか、忘れたとかいう実感は、全然ないのが正直なところです。
未整理なまま率直に述べれば、きっと「好き」という気持ちの容量は、抽象的な分、制限無しなんじゃないかな、と。
同じように、お金と時間も無制限なら良いんですけどね。
視察していた(?)ハロプロ・アドバイザー
昼公演も夜公演も、私の引き当てた席は、Dブロックの後列でした。
上述のように、後列だからといってステージが見えにくかったということはありませんでしたが、むしろ後列であることから、客席後ろの関係者席(?)に近かったことで、ある僥倖に恵まれることになります。
客席背後の一段高く設営された関係者席と思しきところから、元Berryz工房の清水佐紀さんと徳永千奈美さんが、ずっと公演を見つめていました。
昼公演ではメガネとマスクで顔を隠していた佐紀ちゃんですが、夜公演では帽子だけで、顔がよく見えました。ずっと真剣な目線でステージを見つめていた佐紀ちゃんの横顔は、やっぱり端正で美しかった。
ステージの上で、カントリーのメンバーとMCを展開する ももち を、千奈美ちゃんは笑いながら見ていました。ずっと厳しくステージを見ていた佐紀ちゃんよりは笑顔を見せるところも多かったですが、それでも、Berryzのステージでは見せることになかった真面目で厳しい表情を見せていました。
久しぶりに佐紀ちゃんと千奈美ちゃんを見ることができたというだけではありません。
Berryz工房が活動を停止して、そして新しくアドバイザーとして、「お仕事」として、新しい道に足を踏み入れた、その一端を見ることができたこと。
アイドルとして笑顔をふりまくだけではなく、大人としてアイドルのステージを創る側にまわった佐紀ちゃんと千奈美ちゃんの横顔に接することができたこと、望外の幸せでした。ええ、Berryz工房のファンとして。
私以外にも、何人かのファンは、後ろに佐紀ちゃんと千奈美ちゃんがいることに気づき、ステージで現役メンバーがパフォーマンス中だというのに、忙しく前後をキョロキョロすることになりました。
それでも、懸念されるようなこと、つまり、現役メンバーがパフォーマンス中だというのに、Berryz工房の現場の感覚で、「ちなみーーーー!!」と叫びだす奴が現れたり「おぱょ」とか煽り始める奴が現れたりするようなことはなく、多くのファンは、たいへん礼儀正しかったことも感銘を受けた点です。
多くのファンは、ファンであることや、エンタメとして提供されているものが何であるのかを、きちんと弁えているかのようで。
舞美ちゃんと対峙する譜久村さん
「ひなフェス」のエンディングでは、全メンバーが登場して一曲歌ったあと、順番にステージの上下の端から引き上げていきます。
そして、最後に、一方の端にハロプロ・リーダーの℃-ute矢島舞美さんが、他方の端に現モーニング リーダーの譜久村聖さんが残り、お互いに向き合って、それから客席に一礼して終了となります。
この時、舞美ちゃんの眼差しをしっかり受け止める譜久村さんが印象的でした。
9期オーディションに途中で落選し、その9期のお披露目の公演で、ハロプロ・エッグとしてバックダンサーを勤めるべくステージ上に控えていた譜久村さんが、つんく♂プロデューサーの突然の一言で慌ただしく正規メンバーに迎えられ、驚いて泣いていたのは記憶に鮮明なことです。
そのまま、その公演で、きちんとエッグとしての役割を勤め上げたことも。
9期でただ一人、合宿を経験していないことから、加入当初、他の9期メンバーとの間に微妙な空気が流れたことも。
今、譜久村聖さんは、ハロプロのフラッグ・シップ、歴史あるモーニング娘。のリーダーとして、舞台の最後の締めを、矢島舞美さんと一緒に、堂々と努めています。
パシフィコ横浜で開催された「ひなフェス2015 満開!The Girls’ Festival」は、ハロー!プロジェクトの、変わらぬ堂々としたエンターテインメントの凄みと、そして誇りを見せつけられたかのような、すばらしいステージでした。

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当日を思い出しつつ、楽しく拝見させていただきました。私もほぼ同様のコースで観ておりましたが、カントリーのクイズでの嬉唄ちゃんの「お尻」解答については確か、恥ずかしがらせようと茶化してたのは司会のさわやかゴローさんで、ももち先輩は「未成年にやめてくださいよー」と突っ込んでたように思います。
ああ、潔癖症のももちだけにセクシャルな匂いのする件にはガードしてくれるのだな〜と感じましたので。細かいこと言っちゃって、ごめんなさ、、汗)
LIVEでの愛おしくってごめんねの前フリのコント(ですよねあれ(笑)は土曜の回でもやっていて、毎回やるのかー!と思いつつちょっとずつ表現がエスカレートしてゆき、メンバーのちょっと失礼な言動(?)も、まぁ、演出なんでしょうがこの期間にして凄く息が合っていて、勘が良いなぁ〜、、と関心も致しました。
>※1
訂正と補足、ありがとうございます。
>細かいこと言っちゃって、ごめんなさ、、汗)
そんなこと、全然ないですよ。ありがとうございます。
現場では、自分が楽しむことを優先してしまってメモとかもあまり取っていないので、記憶で書いている部分がありますから、こうした訂正や事実の間違いの指摘はありがたいです。
このように「ああだった」「こうだった」「なぜあれを書いてないのか」といったコメントがたくさんあれば、読んでくれる人も、そうしたコメント込みで、当日の様子や現場の雰囲気を知ることにもなって、みんながハッピーと思います。
ありがとうございます。
分かります
もう居なくなってしまうのかな…?と思うくらいのベリヲタさゆヲタの顔見知りをハロコンやツアーで見かけると
何とも言えない嬉しさがありますよね