3月にシングル『愛おしくってごめんね』で電撃的デビューを果たしたハロプロの6人組グループ、カントリー・ガールズから、センターを務めていた島村嬉唄(しまむら・うた)が契約を途中解約し、脱退することが明らかになった。
12日夜、公式サイトに所属事務所の代表取締役社長名義で、「島村嬉唄に関するお知らせ」が掲載。島村の家族との間に「埋めることのできない隔たり」があり、家族から「辞めたい」と申し出を受けたこと等から「責任あるマネジメントの範囲を超えていると判断した」として「途中解約」の経緯を説明している。
島村嬉唄は、レッスンや先輩グループのバックダンサーを務めるといった研修期間(ハロプロ研修生)を経ず、モーニング娘。12期メンバーオーディションの落選組から選抜された生粋の新人メンバーだった。デビュー曲のアイドルチューンとしての質の高さと、冒頭のセリフを担当した島村の初々しい可愛さが大きな反響を呼び、ファンの間に「うたちゃんフィーバー」が起こり、それは他のハロプロメンバーにまで波及した。一時は、毎日のようにハロプロメンバーのブログに島村が登場している時期もあったほどだ。カントリー・ガールズのインディーズ期間が極端に短かったのは、このうたちゃんフィーバーがあったためではないかとする説もあり、島村嬉唄はまさにシンデレラ・ストーリーの象徴だった。
ネットでは
「うたちゃんに罪は無い」
「ご家族からは「辞めたい」というお話が…って本人の意思じゃないっぽいな 」
「神奈川の自宅からの送迎が負担になったのかな」
「家族がらみって大塚愛菜(元Juice=Juice)のパターンか」
「ゆうかりん(前田憂佳、元スマイレージ)並みに勿体ない」
「うたちゃんうたちゃん」
など、ファンからの落胆と悲鳴が渦巻いている。ニュースが明らかになると、一時的に公式サイトはアクセス過多でつながりにくくなった。
カントリー・ガールズのプレイングマネージャー、通称ももちこと嗣永桃子は、自らのTV番組出演の告知以外はほとんどブログを更新しないことで知られるが、本日は事務所からの告知の直後に「ご報告(ももち)」と題した文章を投稿した。嗣永は「正直、まだ現実が受け止められず寂しく悔しい気持ちでいっぱいです。」と心境を吐露し、「うたちゃんがご家族の方と話し合いたくさん悩んで考えて出した答えだと思うので、これからのうたちゃんを応援していきたいと思います。」とエールを送った。
カントリー人気の火付け役となった「うたちゃんフィーバー」…すなわち急激な注目やネットの声、握手会を含む各種イベントやライブ、レッスンの過密スケジュールは、カントリー・ガールズのマネジメント方向だけでなく、事務所、ファン、メンバー、そしてメンバーの保護者にも大きな影響を与えていたようだ。
デビュー曲 『愛おしくってごめんね』のTVスポットCMでは、画面の半分以上がセリフを語る島村のアップが占め、他のメンバーはまるでその他大勢扱いである。もちろん、同曲のヒットにおける、島村の初々しいセリフの語り口と表情の可愛さが果たした功績は大きいが、ここまでフィーチャーされては、それが過度の期待として感じられ、本人の重荷になってしまった面もあるのではあるまいか。
しかし、事務所からの公式発表では、”ご家族からは「辞めたい」というお話があった”、”ご家族と弊社との間に埋めることができない隔たりがある”と、家族との齟齬が強調される一方、島村本人の意向は全く伺えない。
かくなる上は、嗣永の言うとおり、ステージで「楽しい!」と言っていた島村の笑顔が心からのものであったことと、この決定が彼女の意に染まないものではなかったこと、そしてわずか半年の間だったが、我々ファンに多大なる幸福感をもたらしてくれた、まだ14歳の彼女のこれからの人生が、幸と実りの多からんことを願うのみである。
【公式サイトに掲載された所属事務所のコメント全文】
「カントリー・ガールズ 島村嬉唄に関するお知らせ」
ハロー!プロジェクトをいつも応援いただきありがとうございます。
突然のご報告となってしまいますが、カントリー・ガールズのメンバーの島村嬉唄との間の契約が途中解約となったことをお知らせ致します。
島村嬉唄は、カントリー娘。がカントリー・ガールズと改名し、新たにスタートした昨年11月に加入し、今年3月にはカントリー・ガールズとしてのCDデビューも果たしました。その後、ご家族との間で今後についてのお話し合いを重ねてきた課程で、カントリー・ガールズというアイドルグループとして活動を行っていく上での考え方に関し、ご家族と弊社との間に埋めることができない隔たりがあることが明らかになってまいりました。
この間、ご家族からは「辞めたい」というお話があった一方で、弊社としましても責任あるマネジメントの範囲を超えていると判断せざるを得ず、今般の途中解約に至ったものです。
この結果、カントリー・ガールズは、スーパーバイザーの里田まいを除けば、5人となる訳ですが、残されたメンバーはこの現実を受けとめ、これまで以上に頑張っていこうという思いを強くしています。
ファンのみなさまには、ご心配をおかけすることになり、たいへん申し訳ございませんが、これからのカントリー・ガールズによりいっそうのお力添えをいただきますようお願い致します。
ではあるまいか、どころか他ならないでしょう。
でも、ファンが自分の好きなものに夢中になるのは当たり前のことなので「お前らが騒ぎすぎるから」的自己批判は意味ないと思います。
一方、どれだけ憧れていようと、実際に渦中にみなければ分からない世界で続けていけなくなることも、「だったら最初から応募するな」的批判は余りに心ないと思います。
結果は残念だけど仕方のないことですわ。
新アー写の表情が微妙・・・w
本人は楽しんでたけど、家族がと言うのなら残念
本人が耐えられなかった、と言うのならしゃーない。
ハロプロのシンデレラストーリーを見られると思ったけど、
舞踏会の始まりにガラスの靴が割れて退場、みたいながっかり感。
他メンのモチベーションが下がらないよう、PMにはがんばって欲しいところだけど酷か・・・
残念ではあるが結果は覆らないのならば。
せめて祈りたい。
嬉唄ちゃんが、これからの自分の人生を、納得して歩んでいけますように。
嬉唄ちゃんが、幸せでありますように。
短い時間でも、私たちに幸せを届けてくれた子が、この先も幸せでありますように。
どうか。