ハロー!プロジェクトの近年の活動を牽引してきた道重さゆみさんとBerryz工房メンバーが、自身の芸能活動に、ひとつの区切りをつけました。
モーニング娘。8代目のリーダーであった道重さゆみさんは、2014年11月26日に、多くの人の涙腺にエゲツナイまでの攻撃をしかけて、舞台を降りました。その10年の歩みを魂に刻んだ後輩たちを残して。
Berryz工房は、2015年3月3日に、11年目の記念日を迎え、人々の心に鮮烈すぎる印象を残して、キッズ時代から数えて12年半におよぶ活動の幕を閉じました。
彼女たちのこれからに笑顔と幸せがたくさんありますようにと、多くの人が祈っています。祈り続けています。
しかし、今現在、急務ともいうべき最大の課題は、道重さゆみさんとBerryz工房を失った多くのヲタたちのロスケアではないでしょうか。うっかりしていると日々の生産性の落ち込みから、日本経済の浮沈にも影響しかねません。
そこで、この耐え難い喪失感をいかに乗り越えるべきか、僭越ながら考えてみたいと思います。
傾向別ロス昇華の考え方あれこれ
ハロー!プロジェクトの魅力はたくさんあります。
言うまでもないことですが、道重さんも、Berryz工房も、たくさんのファンを虜にしたその魅力は、単一の要素で成り立っているわけではありませんね。そこで、ヲタを魅了した要素の傾向別に、うつむいている頭の上げ方を考えてみたいと思います。
その1:可愛さに魅せられていた人へ
ハロプロメンバーの形容しがたい可愛らしさに魅せられていたファンは多いでしょう。
「可愛い」という日本語自体が道重さんの誕生を待っていたとも言われる可愛さの化身であり、可愛い国からやってきた全権大使でもあった道重さゆみさんの可愛さは言うに及ばず。
真面目なコメントをしていても思わず指をイジイジしていたりする圧倒的な可愛さの道重さんも。
ハムスターのようで、動きが可愛すぎる自由な清水佐紀さんも。
丹精で幼い方向に整った嗣永桃子さんも。
笑顔だけではなく弾むような心を持った徳永千奈美さんも。
はにかむ乙女な様子が愛おしい須藤茉麻さんも。
高貴な反面、よく見てるとわりとピョンピョンしている夏焼雅さんも。
ほんとに漫画のように ◇ な形の口をして「ええ、もちろん」と負け惜しむ熊井友理奈さんも。
リアクションに困ったら変顔しながら画面の外に助けを求める菅谷梨沙子さんも。
そのビジュアルだけではない、ちょっとした仕草や発言の可愛さに、いつしかファンとなってしまって没入していた人は、めちゃめちゃ、めちゃくちゃ、たくさんいらっしゃることかと思います。
その可愛さを見れなくなることは辛いですよね。
あの笑顔に、もう癒されることがないのは耐え難いですよね。
可愛かったですもんね。ほんとに可愛かった。
でも、大丈夫かもしれません。
嗣永さんがプレイング・マネージャーの立場で参加する「カントリー・ガールズ」、可愛いですから。
うたちゃんとの愛称も早々に定着しつつある島村嬉唄さん、当初は、楽曲中のセリフを照れながら言う姿に多くのヲタが幻惑されましたが、そうした照れを今では脱しつつあり、楽しそうにパフォーマンスする姿が目撃されています。有明のBerryz祭りで、大舞台にも物怖じせず楽しそうにしている嬉唄ちゃんは、可愛いかったですよ。
森戸知沙希さんも、健気ではかなげな魔力を少しづつ放ちつつあるようです。
これは後段の「物語ヲタ」の方にこそお知らせしたいのですが、同じような経歴ながら「カントリー・ガールズ」に招聘された島村嬉唄さんが一躍衆目を集める一方、その影に隠れがちだった森戸知沙希さんのデビューからの一連の図式は、今後の活躍に大きな弾みをつけてくれるはずです。
森戸知沙希さん、可愛いですよ。
小関舞さん、パンツルックで、がんばってダンスしています。
まだぎこちない様子もありますが、嬉唄ちゃんや知沙希ちゃんと立ち位置をくるくる入れ替えながら、一生懸命にステージを勤めている様子は、やっぱり「がんばれっ!」って言いたくなりますよ。
小関舞さん、可愛いですよ。
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道重さんとBerryz工房の可愛さにやられちゃっていた人、大丈夫です。
「カントリー・ガールズ」、可愛いですから。
道重さんやBerryz工房と共に歩んだ10年。ヲタも10歳分、年齢を重ねました。
今度は、すこし余裕をもって、ずっと若い子たちの新しい挑戦の可愛らしさを、おちついて愛することができるかもしれません。
その2:メンバーの関係性から生み出される無形の何物かを愛した人へ
可愛さとかビジュアルではない!という方もいらっしゃるでしょう。
ルックスの可愛さだったり美しさに惹かれていたのではなく、メンバーたちの関係性から産み出される唯一無二の、わちゃわちゃした幸せ感だったりコミカルさをこそ愛していたのだ、とおっしゃられる方も多いでしょう。そうした愛すべき幸せ感やコミカルさの裏にほの見える技術と信頼こそ大事なんだ、とおっしゃられる方も多いでしょう。
そのとおりですね。
道重さんを中心にした、モーニング娘。の楽しそうな様子、笑っているメンバーたちの嬉しそうで仕方ない様子は、こちらでも先に公開していただいたレビューにもあるとおり、無上のものです。
Berryz工房の、ファンと一緒になって遊んでくれるような、あの感覚は、すばらしいですよね。
そのとおりだと思います。道重さんを中心に現出されていたモーニング娘。の幸福感、Berryz工房のお互いの信頼を基礎とした暴走から生み出されたコミカルさの躍動感、かけがえのないものでした。
しかし、ちょっと考えてみてください。
その幸せ感も、コミカルな躍動感も、それを産み出すにあたっては実はファンが大事な役割を果たしていたということを。
道重さんも、Berryz工房も、バスツアーやイベントなどで、ちょっと信じられないくらいの距離に降臨してくれて、ファンと一緒になって遊んでくれました。大事なことは、そうした降臨の前提として、道重さんも、Berryz工房も、ファンを信頼してくれた、ということです。
そしてファンの側も、そうした信頼に、良く応えた。
逸脱も事故もなく、楽しいツアーやイベントは、滞りなく進行しました。
道重さんが後輩たちに示す態度も、鞘師ちゃんや小さい子に対して示す過剰な好意も、後輩たちと道重さんが交す鉄板トークも、そして6期MCで示すキャラも、ときに文字起こしだけで見たなら過激だったりする、そのすべては、長年の道重さんの積み重ねを見続けてきたファンへの信頼があってこそ繰り出せた技でした。
「私の言うことを黙って聴いていてくれる」と道重さんは安心して、ステージの上で、はっちゃけることができました。
Berryz工房のおふざけも、アイドルから逸脱しかねない破天荒な演出も、ももちを焦点にした激しい応酬も、同じように、ずっとBerryzを見てきたファンの「お約束を踏まえる態度」を信頼していたからこそ、繰り出せた技でした。
ときに「ハローの外では何故あの面白さがでないのか!」ともどかしく思っていた方も多いかと思うのですが、それはきっと、あの面白さは、道重さんやBerryz工房が、ファンを信頼してくれたからこそ、ようやく出せた味だったのかもしれません。
私たちが愛した、あの幸せ感やコミカルなおふざけは、道重さんやBerryz工房が、少なくとも一部は、私たちを信頼してくれたからこそ、作り出すことができた奇跡です。私たちが、彼女たちを信頼したから、彼女たちもファンを信頼してくれました。
そう、その奇跡には、私たちも参加していたのです。
モーニング娘の後輩や ℃-ute を含め、この先、ハローのステージを勤めていくメンバーたちもまた、私たちの信頼を、きっと必要としています。
同じものではないかもしれないけれど、またもう一つ別の奇跡を、私たちが参加することで、もう一度、作り出すことができるかもしれません。
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メンバーの関係性から産み出される無形の奇跡をこそ愛した人へ。大丈夫です。
その無形の奇跡には、あなたの力も必要だったのですから。
またもう一度、ハローに託して、もうひとつの奇跡を作ることは、きっと不可能ではありません。
その3:楽曲を愛していた人へ
メンバーのビジュアルとかキャラとか、どーでも良いんだよ!という方もいらっしゃるでしょう。
そうではく、つんく♂プロデューサーの作る楽曲と、その楽曲を携えて、あのメンバーたちがステージの上で現出させるパフォーマンスこそ、極上のものだったのだと考える方も多いでしょう。
まったく正しいと思います。
道重さんの『ラララのピピピ』や、6期の3人で繰り出される『大きい瞳』を、誰か他のメンバーが演じきれるとは思いませんもんね。ハロコンのシャッフルユニットで一時的に演ることはあっても。
有明のBerryz祭りでは温存された(それでもあの圧巻のステージだったことには感嘆しますよね)鉄板曲を惜しみなくブチ込んだBerryzラストの武道館、どの曲も、Berryz工房ならではでしたもんね。
アップデートされた着ぐるみでメンバーが登場したコミカルな『行け!行け!モンキーダンス』がBerryzならではというだけではなく、誰が歌っても感動するバラードも、誰が演ろうが盛り上がるアップテッポも、Berryz工房が奏でるからこそ心に届きますもんね。
ほんとうに、その通りだと思います。
でも大事なことがあります。
先ほど、メンバー相互の関係性から産み出される奇跡は、ファンも参加していたのだと書きました。武道館のアンコール前の『一丁目ロック』を思い出してください。あの、「いっちょめの路地ぬけ~」の歌詞にかぶせて会場全体を揺るがす「ウォウウォウウォ~~~」を。思い出すだけで震えが来る、あの「ウォウウォウウォ~~~」を。
そうです。ハロプロの楽曲の「ならでは感」を現出せしめていたのは、メンバーその人の力も大きい一方、私たちが参加して作り出していた面も大きいのではないでしょうか。
道重さんの『ラララのピピピ』においても、「かわいいのは~~」にかぶせた「せーーーのっ!」とのコールにあわせて会場全体で叫ぶ「さゆみん!」の斉唱と、その斉唱を嬉しそうに受けている道重さんまでがワンセットではありませんか。
そう思えば、こちらでも報じられているアンジュルムの『大器晩成』については、如何でしょう?
あるいは、℃-ute の新曲なんか、どうでしょうか。
あちこちに、いつでも、会場のファンの側からステージのメンバーのパフォーマンスにあわせていけるフックがありませんか?
「ならでは」の楽曲は、音源が正式にリリースされた段階で完成するものではありません。ライブで演じられ、ファンが参加していってこそ、「ならでは」は完成します。
道重さんとBerryz工房の、あの曲を、デジタルの媒体に封じられた形でしか目にできないことは淋しいことではありますが、私たちは、これからも、新しい「ならでは」を作っていけるのではないでしょうか。
そしてもう一つ。
モーニング娘。のステージで、涙腺に根性を入れなければならない場面として強力なのは、昔の楽曲が今現在のメンバーによって歌い継がれているということです。その曲がリリースされたときにはメンバーではなかったどころか、ようやく産まれたての赤ちゃんでしかなかったメンバーが、今、堂々と、先輩たちが歌ってきた楽曲をパフォーマンスしています。
鞘師ちゃんも、石田さんも、工藤ちゃんも、まーちゃんも、みんな。
それは、卒業によるメンバーの入れ替えをシステムに組み込んだモーニング娘。だからこそのものだと反論される方には、こうお知らせしたい。
3/1 の有明Berryz工房祭りでは『ハピネス~幸福歓迎~』を、カントリー・ガールズが演じていました。あの前列後列に別れて、後ろ手に腕を組んで足をぴょんこぴょんこさせながら、前列後列入れ替わる振り付けのママに。そして、その翌日の3/2 東京プリンスでの後夜祭では、ラストのミニライブで、すっかりお姉さんになったBerryz工房が、『ハピネス~幸福歓迎~』を歌ってくれました。
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ハロプロの楽曲を愛していた方へ。
「ならでは感」は、私たちの参加によって、これからも作られていくでしょう。
一層重要なことは、ハローの楽曲は、歌い継がれていくということです。大丈夫。
道重さんがメロン記念日の楽曲を歌ってくれたように。
その4:物語を読み込んでいた人へ
ルックスだとかコミカルさだとか楽曲だとか、その場その場の表面的なパフォーマンスを求めていたんじゃないんだよ!とおっしゃる方も多いでしょう。
そんな表層的なものに感動していたんじゃないんだ、と。オーディションからの10有余年の道のりをかけて描かれた物語こそ大事なんだ、と。
おっしゃるとおりです。まことに、ごもっともです。
モーニング娘。になりたくて山口から出てきた可愛い女の子が、モーニング娘。第二の黄金期をしょってたつ「顔」になるまでの物語。そのプロセスの行程すべても、そんな「物語」を背負わされてしまった苦闘も、全部受け止めていた道重さゆみさんという女性の物語。一人の女の子としても、女性としても、そしてアイドルというタレントとしても、苦悩しながらも、つねに微笑みを絶やさなかった道重さんの、ファンを魅了した笑顔を消すことはなかった宇部市出身のさゆみちゃんという女の子の物語。私たちの心の深い部分に触れるのは、そんな物語ですよね。
そんな道重さんが、後輩たちに大事なものを残してくれたこと、道重さんが残してくれたものを受け止めて、前に進もうとしている後輩たちも込みの物語ですよね。
なにもわからずに、ただ芸能界に興味があって、ただ好きなタレントに逢えるかも知れないと思って、あるいは友人や妹のついでで、深く考えないで受けたオーディションに合格して、きっと「こんなハズじゃなかった」と思うことが多かったに違いないキッズたち。
それでも、すこし大人になって、アイドルであることを、いろんなことを我慢してステージに立ち続けることを自分の意志として選択していったBerryz工房のメンバーたち。遅れてデビューした℃-uteとの相克や絆。グループとして、やがてはっきり自覚した覚悟をもつようになって、活動を続ける中で育まれたメンバーとの絆。
こうした物語こそ、彼女たちの来し方を丸ごと含めて読み込まれる歴史こそ、大事なんだ、と。
何もかも、おっしゃるとおりだと思います。
でも、そう思われる方のうち、6期メンバーオーディションやキッズオーディションの当時から、道重さんやBerryz工房に併走していたファンの方は、如何でしょうか、もう一度、最初から歴史に並走できるんですよ?
浜ちゃんズと便宜上呼ばれていた「こぶしファクトリー」は正式な活動をスタートさせて間もないです。浜ちゃんたちが、ずっと研修生として、先にデビューしていく同期や後輩たち、あるいは研修期間を終了していく仲間たちを目の当たりにして、ときに心折れそうだったことは知られています。
YouTubeのハロ!ステで、℃-ute の舞美ちゃんがグループ結成をお知らせしたときに、浜ちゃんが泣き崩れてしまったことも、有名なことです。如何でしょうか?もう一度、物語の始まりから、一緒に歩みを始められるチャンスでもあります。
こう言えば、かえって不快感を感じる方もいるでしょう。むしろ、そちらが多いかもしれませんね。
「こぶしファクトリー」のファンは、そっちはそっちでやっててくれ、と。
「物語一般」とか、アイドルの成長の歴史「一般」なんかに魅せられていたわけじゃないんだよ、と。道重さゆみの物語こそを、Berryz工房の物語そのものを、大事な大事なものとして大切にしているんだよ!と。
そういう方へ。
道重さゆみの物語も、Berryz工房の物語も、まだ終わっていません。
2014年11月26日の横浜アリーナで終わったのは、道重さんのモーニング娘。としてのキャリアであって、道重さゆみの物語は終わっていません。
2015年3月3日の日本武道館で一旦停止したのは、アイドルとしてのBerryz工房の活動であって、Berryz工房メンバーの物語は、それぞれに続いています。Berryz工房としての物語も、私たちが忘れない限りは終わりません。
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道重さんとBerryz工房の物語を大切にしてきた方へ。
もう一度、最初から物語を辿りなおす機会は、今こそ与えられています。
それに、あなたが大切に大切にしている物語は、まだ終わっていません。
その5:仲間に入りたかった人へ
推しTとペンライトの正装どころではなく、あたかももうひとりのメンバーであるかのように、あるときは、メンバーの衣装を完コピして、またあるときは、ステージ上のMCに客席から逐一リアクションを入れて、なんだかメンバーと会話をしているかのようにするファンがいます。
ファンとして外から応援しているのではなく、あの楽しい雰囲気の中へ、あの幸せな空気の中へ、自分も仲間として参加したかったのだという方もいらっしゃるでしょう。
「自分も仲間として参加したかった」と言うのなら、それは間違いです。だって、もう仲間だから。
道重さんのラストのスピーチでも、BerryzのみんなのラストのMCでも、みんな私たちのことを言ってくれたじゃないですか。
それに舞美ちゃんのいつにも増して長文のブログや多くの後輩たちが、道重さんやBerryz工房に向けて語っていることからも、あの楽しい楽しい幸せな輪の一部には、私たちもカウントされています。
もう仲間なのなら、そんな仲間のステージを、引き続き応援しにいきましょう。
これからもハロプロを応援すること
ハロプロは可愛いです。可愛い子がいっぱいいます。
ハロプロは楽しく幸せです。その楽しさと幸せ感の欠くべからざる一部として、私たちがいます。
ハロプロの楽曲は歌い継がれます。歌い継がれていく先に私たちがいれば、そこでは、そこなりの「ならでは感」は産み出されていきます。
ハロプロの物語は続いています。道重さんとBerryz工房の物語が続いているように。
そして、私たちは、きっと、もうハロプロの仲間です。
これからも、道重さんとBerryz工房がいたハローのステージを応援し続けようと、私は思っています。
受け入れてくれていた彼女たちに報いるために
ときにファンは残酷です。
あんなにも熱心に応援していたのに、少しのあいだ休養したりグループを抜けたりしたら、もう追っかけないのか、と。
あの娘だけだと想いを定めていたのに、別のアイドルやメンバーに気ままに目移りしているのか、と。
それはファンからの勝手な気持ちを向けられるメンバーの側だけでなく、ファン自身もまた、自分の移ろいやすい気持ちに、自分で驚く場合もあるかもしれません。
あんなに涙を流したのに。あんなに感動したのに。あんなに一途に想っていたのに。
ときにファンは残酷です。
しかし、そんな残酷さも含めて彼女たちは受け入れていたのではないでしょうか。
上に書いたことの繰り返しになりますが、彼女たちは、最初こそ、華やかな世界に憧れて、好きだったタレントに逢いたくて、軽い気持ちで芸能界の門を叩きましたが、やがて、自分たちが選択したものを、自らの意思で改めて選び取りました。舞台に立ち続ける立場を、その立場であり続けることを、途中から、はっきりした自覚とともに自ら選び取っていました。
そんな彼女たちは、芸能の世界の残酷さも、ファンの残酷さも、すべてわかって、すべて飲み込んで、明日には来てくれないかもしれないことを十分にわかったうえで、「来てくれて、ありがとう」と微笑んでいたのではないでしょうか。彼女たちの「来てくれて、ありがとう」には、きっと私たちには想像できない、複雑で残酷な思いが刻み込まれていたのではないでしょうか。
気儘で勝手なファンの気持ちを知った上で、ときに残酷なファンの移り気と勝手な思い込みをわかった上で、彼女たちは、多くのファンを受け入れてくれました。ファンと一緒になって遊んでくれました。ファンが思い入れる自分の姿を自分でなぞってくれました。
道重さんも、Berryz工房も、ラストのステージでは、圧巻のパフォーマンスを通じて、きちんとアイドルとしての芸能活動に「ピリオド」を打ってくれています。しっかりと「終わり」を刻印してくれています。それは、もしかしたらファンのために。
そうでなくとも、ハローのステージを盛り立てていくことこそ、道重さんが愛し、Berryzが育った場所を守っていくことこそ、道重さんと、自分の道を歩み始めたBerryz工房への最大の祝福になると思うことは、少なくとも道重さんとBerryz工房のこれからを祈り続ける気持ちと相反することではないでしょうから。
*****
以上、縷々述べてきたことについて、「それは全部、おめぇのことなんじゃねーのか?」という指摘や、「一番ロスに耐えられていないのは投稿者なんじゃないか」といった指摘は、正しすぎて反論の余地がないことから、受け付けかねますのでご了承ください。
最後に、まだ傷跡にかさぶたも出来ないこの時期にこんな記事を投稿したことを不謹慎で無責任だと感じられる方へ。流れていくことを善しとせず、愛する彼女たちの区切りとともに、自らのヲタ活動にも区切りをつける選択をされた方へ。
この記事への怒りと不快感もまた、喪失感を一時でも忘れるよすがになるのではないかと思いつつも、やっぱり、申し訳ないと思います。まことに申し訳ありません。
でも、この記事への不快感と怒りは解けないまでも、あなたの傷跡の半ば以上は私のものでもあることを、どうか、ご理解いただければ幸いです。
色々考えてくれてありがとうございます。
ただ一言言わせて頂きますと 道重さゆみの卒業とBerryz工房の活動停止を同一線上で語るのは無理があるかと思います。
1人のメンバーが卒業してもグループは存続するのと解散してグループそのものが無くなるのでは根本的に違います。
推しグループをなくしてしまったヲタは心のよりどころがない訳ですからね・・・
↑
一言多いってこった笑
※1
そういう捉え方?
じゃあこういう考え方はどう思う?
ベリヲタは箱が無くなったって7人中半分以上4人の活動が決まっててこれからも見れる機会があるけど、
さゆヲタはもう見る機会はないかもしれない。一旦休業すると言ったきり復帰の兆しが全く無い亀の例もあるし。
そしたらさゆヲタの方が絶望的じゃないか?
どっちもどっちだろ
そんなグチグチしみったれた事言ってねーで前向けよって記事だと思って読み返せよ
辛くても前を向いて進もうとしてる人にケチつけて足を引っ張る後ろ向きな奴程厄介なもんはない
>>1
道重「だけ」が好きだった人にとっては、気持ち的には道重脱退と解散は同じようなものだろうし、そんな細かいこと言う意味はないのでは?
辛くても前を進むって要は推し変して乗り換え完了したお気楽ヲタだろw
ブスかどうかは好みだと思う
自分の好みじゃないからって
誰かを全否定するのはどうかと思う
むしろ人のことをブスって言ってるそこのあなたの顔が見てみたいわ
まあ人の価値観は色々あるってことよ!
以上!
よくぞここまで書いてくれた‼︎
嬉しい。
正直嬉しい‼︎
なんかすごい嬉しい
(#ФωФ)ノウォォォォォォ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎
『ベリロス』『さゆロス』患者に送る、異なった視点のススメ。と捉えましょう。
こんな優しい文章は中々ないですよ。半ば自分に言い聞かせる自虐の視点も含めて
すばらしいじゃないですか!!
極論すると先日TVでベリ活動停止について語ってた「嫌ならファンやめればええし」ってのを超える結論はないと思う。
色んなパターン提案してるけど要は新しい推しを作ればまた楽しいよって事を言ってるのかなと…
答えを出すのはあくまで本人の気持ち一つであってそんなん人から言われて「ああ、そうですね。」ってもんでもないんじゃないかな。
百人百様受け止め方は違うし続けるか止めるか結論を出すプロセスも千差万別だからこの事を書く必要性はあったんだろうか?と思っています。
他の記事に関しては楽しく読ませて頂いてますけどこの記事はもやっとした気持ちだけが残ってしまいました。
結局他に流れろって話ばかりじゃないか
かわいいですよのしつこさとか
そろそろ自分の文章に酔って居すぎなの自覚してくれよ
ギャグ100回で書いている記事ですよこれ。
冗談まじりだからあんまりまじめにとらえなくても・・・っていいたいけど、当事者本人たちにとっては、こうしてネタに利用されるのもね大変失礼な文章ではあるはな。
マジレス大杉ワロタwww
ハロプロ自体がつんく♂Pの仕掛けた壮大な「ネタ」だろ?
俺たちはその庭で遊んでるだけ。
なに語ったって、ステージの上と下では住む次元が違う。
おまいら!真剣に自分の人生を生きろよ!!
それが卒業していったメンに対する最大の弔い。
ベリーズ推すってのはかなりの救いになってたんだよね
10年間一緒にいる女の子達が
いつもふざけて、いつも笑って、いつも楽しんでて
それでもたまに泣いたりして
本当に長い間いる彼女たちのこと
今までまではいつだって懐かしい映像で見られたし
大人になったのも後からは懐かしいものになるって思ってたのに
活動休止っていう言葉は
そういった輝きが
なんというかどこかに閉じ込められるような印象があって
ただただ寂しいよな
僕はベリーズのメンバーがカレー作ったりバドミントンしたり海辺で叫んでる映像に本当に救われたからね
感謝してる
だからこそ本当に寂しい