本日3月25日にメジャー・デビューしたカントリー・ガールズですが、みなさん、どのように受け止めておられるでしょうか?
カントリー・ガールズの現場で、別グループの現場で著名だったヲタさんが頻繁に目撃されていたり、曲中のセリフを恥ずかしがる島村嬉唄さん(以下、うたちゃん)に大きな注目が集まったりと、なかなかに順風な滑り出しのようで喜ばしい限りですが、私はめちゃくちゃ戸惑っております。
先だって、こんなことを書いて公開いただき、各方面からお叱りを受けましたけれども、そう書いたにも関わらず、「流れた」とか「ファンになった」というわけではないと自分では思いながらも、どうしても注目してしまうので。
その戸惑いながらも注目してしまう理由は、カントリー・ガールズが、これまでのハロプロのグループとは違ったものとなるのではないかという予感があるからです。
そこで、その「予感」なるものを少し頑張って言葉にしてみたいと思います。
カントリー・ガールズは、Berryz工房メンバーだった嗣永桃子さん(以下、ももち)が若いメンバーたちを導くプレイング・マネージャーに就任したことでも注目されています。この「ちょっと違うかも」という予感は、このももちが参加しているということにも関わっているのでした。
あらかじめ完成している新人たち
ももちが参加していることで感じられる「ちょっと他のグループとは異色かも」という予感は、メンバーたちが、あまりにも完成した状態であるように思えるからでもあります。
いや、初期の段階から完成されていたといえば、たとえばステージにおけるパフォーマンス面では、Juice=Juice なんかも、相当な完成度を備えてデビューしてきました。
2013年に初めて開催された ひなフェスでのお披露目では、先輩グループにまったく見劣りしていないことに驚いたことを覚えています。
カントリー・ガールズに私が受けている完成度は、そうしたパフォーマンス面ではなく、メンタル面での大人性です。
伝統美としての、ももちスカし
たとえば、ももちへの対応。
ももちと言えば、先だってBerryz工房のラストバスツアーのレポでも、少し書きましたが、熟練のバラエティの技をハローのステージではスカされまくるという「スカされ」技を自在に操る(?)ことでも高名です。そして、そのスカされ技は、長年の苦楽を文字通り共にしたBerryzメンバーとの信頼があってこその切れ味であると思っていました。
だから、Berryz工房の活動停止から、ひとり「アイドル」を続けることを選択し、その結果、大きく年齢が離れたメンバーのなかに飛び込んでいったことは、ももちの繰り出す技にとって大きな壁となるのではないかと思いました。大きく年が離れたメンバーと活動するといえば、9期、10期に囲まれた道重さんのことが思い出されますが、道重さんの場合は、そういう状況にいたるまでの流れがちゃんとあったわけで、Berryz工房で積み重ねてきたお約束が一回ご破算になったところからの再出発というのは、思った以上に厳しい選択だなと思ったものでした。
ところがどっこい。
すでに多くの報告があるように、カントリーのステージにおいても、ももちは正しくスカされている様子です。
今RTしたみなとさんの一連のTweet。カントリー・ガールズの雰囲気いいなあ。すごくいい。ももち先輩がはれもの扱いにならずに、ちゃんと浮いてる所とか、恐怖政治敷かずに適度な距離感なのもいい。本当に最適。
— 宮元望太郎 (エンタメアライブ) (@alivemnet) 2015, 3月 21
凡百のアイドルだったら(自分のいないLINEグループでやりとりしてる…!)って気付いてもその場で言えないと思うんですよ。で、楽屋で「さっきのどういうこと?」とか真顔でやっちゃう。それをステージ上でやって、かつちゃんと笑いのMCに持っていける桃子のセンスと嗅覚、流石の一語です。 — 宮元望太郎 (エンタメアライブ) (@alivemnet) 2015, 3月 21
引用したツイートに見られるようにももちの磨き抜かれた技は、新しいステージでも遺憾なく発揮されている様子です。(それにしても「ちゃんと浮いてる」という形容、適切ですよね。言い得て妙とはこのことかと)
ここで指摘したいのは、先にも触れたように、ももちの技は、ももち一人の技ではなく、その技を受ける「相方」があってこそ成り立つということ。ももちの技を受け止めているというか、ももちの技が技として通用しているというか、そういう他のメンバーたちの対応にも注目です。すでに、ある程度の「呼吸」が出来上がっていること、このことに私は驚いています。
ブログに見受けられる良い感じのよじれ(?)具合
さらには、こんな例は如何でしょうか?
3月19日のうたちゃんのブログには、こんな記述があります。
え、そこから?と思ったあなた!
お付き合いください( ´_>` )ハッハッハッ
読者を意識しているという以上に、意識した読者の視線に一絡みする余裕を見せるところ、良い具合に自意識が相対化されているように見えます。
これは、うたちゃんのブログからの例ですが、他のメンバーのブログも、どのエントリーも適度な長さの文で、ほど良い主題的なまとまりがあって、適宜ご挨拶や主題と関係ないお知らせも散りばめられていて、実に読ませます。
うたちゃんの上記の例ではわかりやすいですが、他のメンバーでも、こうしたブログのまとまり具合からは、しっかり自覚的に取り組まれていることがうかがえます。
ここでもまた、ももちとの対比に着目したいところです。
ももちでブログと来れば、Berryz工房時代から、その更新率の低さで知られています。どころか、Bouno!の(かつての)公式ブログでも、ろくに更新しないことで夏焼さんからステージ上で公然と叱られたりもしています。
こうしたブログへの取組みについて、ももち本人は「何をどう書いて良いのかわからない」と、ももちにしては珍しい弱音とも愚痴ともつかぬ告白を、ラジオやMCなどで残しています。武器を持たずに戦いの場に赴くことを良しとしないプロとして、自分なりに考えるアイドル像として、プライベートを公開することには否定的でもあって、だからこそブログの主題には迷っていると。
さて、そう思って見れば、プライベートを公開することに否定的であるからブログのネタに困っているというのは、これまた、ずいぶん素直な話だとも思えます。ステージの上でのスカされ技など、ああもプロフェッショナルなところを見せるももちにして、ずいぶんナイーブなんじゃないか、と。
こうしたももちのナイーブとも思える素直さと引き比べて、カントリー・ガールズのメンバーたちの、(ほどよく相対化されていることが見て取れる)ブログの文面は、いかにも自覚的で大人です。
これまでと違うのではないかという予感
さて、ももちが参加していることから見受けられる点として、あるいはももちと比較することで推測されることとして、カントリー・ガールズのメンタルな部分での大人性を指摘してきました。
これが、これまでのハロプロのグループとは異なるように見えるというのは、あくまで私見ではありますが、ハロプロのメンバーといえば、どこかしら幼さを残している点が大きな魅力だと思うからです。ほんまに地球を救えそうなBerryz工房も、世界に打って出ても見劣りしないパフォーマンスの℃-ute も、ビジュアルの大人っぽさの反面、内面的にとても幼い部分があって、そこが魅力の大きな要素になっていたと思うからです。
ちょっと言い方が難しいのですが頑張ってみますね。
モーニングの9期、10期、11期についても、ベリキュー同様、幼い頃からアイドルとして活躍している分、多くの同世代の友人たちとの関係の中で経験していくことによって成長する心の特定の部分を成長させないまま、幼いままに保存している部分があるように思っています。他方、小さい頃から大人の世界で「仕事」をしていることや、自分の意思で自分の立場を選択したことなどで、同世代よりもずっと「物事がわかっていて」「大人」な部分も、当然あります。そうした「大人」な部分を抱えながらも、同世代の仲間集団の中で「耳年増」的に成長していくはずの部分を社会化させないまま残している。そうした幼さと大人な部分を、心の中で同居させている。その同居具合の微妙なアンバランスさが、ある場合には「天然」として、ある場合には「素直すぎる涙」として、ある場合には「健気さ」として、部分的に垣間見えること、このことが大きな魅力の一部を成していたと思うのです。
そうだとすれば、カントリー・ガールズの、上記のように指摘してきた(完成されているかのようにも見える)大人の部分が、この先、どのような魅力を発揮してくれるのか、「これまで」の観覧態度を踏襲するだけでは、予断を許さない部分があるのではないでしょうか。
気持ちの保守性と押さえられない興味
先に触れたように、自分では「流れた」とか「ファンになった」というわけではないと思っています。
「ちょっと違うかも」という予感は、このももちが参加しているということにも関わっていると書きました。見方を変えれば、上記(なかば無理矢理に)指摘してきたことは、むしろ、ももちが引き出したカントリー・ガールズの魅力ということになるのかも知れません。
そうであれば、「さすがももち」の6文字に安住して、大きな気持ちの振り幅を経験せずに、安心してカントリー・ガールズとそれなりの距離を保てるのかも知れません。
一方、この「ちょっと違うぞ」という予感が予感に終わらないとすれば、カントリー・ガールズは、これまでデビューしてきたグループとは違った大きな変化をハロプロにもたらすかも知れず、その時は、ハロプロに対して勝手に抱いていた私の側のいろんな想いも変化を余儀なくされるでしょう。
プラチナ厨だった私は、モーニング9期が加入してきたときに、「邪魔だ」と思ったことを告白しなければなりません(なんともお恥ずかしい)。
もちろん、今では、当時そう思った自分を恥じるくらいには9期を愛している私ですが、そう思って見れば、「ハロプロに対して勝手に抱いていた私の側のいろんな想いも変化を余儀なくされ」続けてきたことは明らかなのですが、これまでは、そうした変化は、変化してしまってから、ふり返って後付けで気付くことばかりだったとも思います。
あらかじめ気持ちの変化を余儀なくさせられることを警戒して身構えるのは、これが初めてかも知れません。
パシフィコ横浜で来たる3月28日、29日に開催される「ひなフェス」で、あらためて、ここいらへんのあれこれを、しっかり確認してくる所存です。
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「いや、あくまでグループの特徴の違いを客観的に確認してくるようなことを言ってるけど、それ、もうすっかり、してやられてるって言うんだよ」というご指摘については、現時点ではペンディングってことで、ひとまずご容赦を乞うものであります。

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デビュー曲の“愛おしくってごめんね/恋泥棒”も凄くPlus要素ですね
何か、この人の文章は慇懃無礼というか、煽ってるというか、捻くれてるというか
もっと言えば、自分を納得させるために書いてる様に見えるんだよね
もっと普通に楽しめないの?
色々と分析しとるねえ
一昔前のサブカルが持て囃された時代はこんなのばっかりだったよ
懐かしいw
落とされた…方々と
もう後がない…方々だっただけに
他のグループよりも挑戦者に見えてます、わたしは
どんな無茶ぶりにも
引かずにやりきる辺りが特に
そこに、ももち先輩ですよ
教えてよし
学んでよし
それに加え、いじってよし!!
違うよ、他と…
わかったから
さっさと流れないと
出遅れるよ
ハロプロ公認コラムで劔さんが書いた℃-uteレビュー回冒頭のマンガを読めば今のカンガルがハロヲタにとってどういう位置にいるか一番分かりやすいと思う。
一生ピンクのシャツを着ると断言したくらいのさゆヲタでも気がついたら心の中にドーンッと入って来るって衝撃をたった4コマで現してるんじゃないかと。
貴方個人の気持ちばかりを押し売りされてもこっちはげんなりするだけですよ。
>カントリー・ガールズに脅える気持ちと押さえられない興味
結局主題の議論を知りたかったのに大半がカントリーガールズの説明になっていて、言いたいことがわかりませんでした。主題を変えるか、最後の部分の自分の葛藤に至るまでの説明がほしいところです。
「脅える」というのはどういう自分の状況に対してなのでしょうか?
・他のグループが好きな現状で推し変したくない?
・べり解散間もないのに若い子を好きになるなんて、節操ない?
・今更いい年して(?)新グループを応援したくない?
そういう説明部分が欲しいです。「何が引っ掛かるのか」「何が自分を留めているのか」
その部分が自分には分かりませんでした。
いつもにも増して、要領を得ない与太話が延々と続くだけで、何が言いたいのか一つも分からなかった。
あと、ナイーブって世間知らずで単純なバカ、って意味だから。