(宮元 望太郎)
- レポ1日目「切ないBerryz工房」
- レポ2日目「楽しいBerryz工房」
- レポ3日目「やさしいBerryz工房」
というわけで、2015年の2月21日~23日にわたって開催されたBerryz工房のFCバスツアー、トラベリーズ.com ファイナル の二日目の様子です。
一日目と同じように時系列でお送りします。
アトラクションの1:車内DVD 4発目
ホテルを出発して、本日一発目のイベント会場へ向かいます。
車内DVDでは、佐紀ちゃんと千奈美ちゃんが、本日最初のイベント(色塗り体験)の紹介と予行演習をしてくれています。その後、体験会場隣接のおみやげ屋さんの紹介。
色塗り体験の予行演習で、やっぱり「絵心がある」と言い張る佐紀ちゃん。
佐紀ちゃんの絵心についての自信だけは、どうしても謎ですよね。
隣接するおみやげ屋さんでは、ハブ酒を見つけて、お騒ぎする千奈美ちゃんの安定の雄叫びです。またもやお買い物の値引き交渉に挑み、ルパン三世のモノマネで、今回は半額にしてもらっていました。
アトラクションの2:シーサー色塗り体験
一発目のイベントは、ものづくり体験ということで、しっくいで作られたシーサーに色を塗って完成させるというもの。私たちのグループでは、このイベントには、佐紀ちゃん、茉麻、梨沙子さんが来てくれました。他のメンバーは、きっと、別のグループのときに降臨してくれたんだろうと思っていました(後述)。
イベント開始まで(参加者が席に着くのを待っていたりも含めて)やや待つことになったのですが、待ち時間のBGMとして会場に流されているBerryzの楽曲で、何故か一部でそろうコール。さすがベリヲタだらけのツアーです。
サービス満点のメンバーの奮闘ぶり
作業の合間にメンバーが客席に降臨してくれて、ほんとうにちょっと手を伸ばせば触れちゃうくらいの距離。その距離で目の当たりにするメンバーの美しさに、くらくらします。
画像や雑誌で目にするメンバーよりも動画やDVDで見るメンバーの方が10倍美しく、動画やDVDで見るメンバーよりもライブ現場で見るメンバーの方がさらに10倍美しく(この時点で100倍)、ただのライブ現場よりも最前列近くで見るメンバーは、さらに10倍美しいというのは、ヲタには広く知られた事実かと思うのですが、こうした降臨イベントで目にするメンバーは、肌のきめ細やかさまでが鮮明で、さらに10倍美しいです。
つまり、雑誌や画像で目にする場合の1万倍のビジュアルということですね。
参加者さんが何やら声をかけても、降臨したメンバーは逐一、きちんと応答してくれています(私には無理でした)。
丁寧に仕事しすぎる梨沙子さんの作業がなかなか終わらないので、その梨沙子さん待ちの時間で、佐紀ちゃんと茉麻が、昨日の夜イベントで使われなかったQAに答えてくれることに。
「お尻を触る茉麻以外にメンバーに変態はいますか?」「変態は茉麻だけです」
といった回答をしつつ、ちっちゃい佐紀ちゃんが、くるくる回ってる様子が印象的な、サービス満点のイベントでした。
お土産屋さんの2階から
イベント終了後、次の会場に向かうまでの時間調整として、隣接するお土産物屋さんでショッピングの時間が設けられました(もちろん特に購入が必須というわけじゃありません)。
なんだか外がザワついているなと思ったら、なんとそのお土産物屋さんの2階の窓から、佐紀ちゃんと茉麻が顔を出して手を振ってくれています。延々と。
私たちのグループを送り出したなら、きっと次のグループのために改めて待機しなきゃいけないだろうに。時間調整の待ち時間には、ゆっくり休憩したいだろうに。なのに、バスに乗り込んで完全に会場を後にするまで、佐紀ちゃんと茉麻は、お土産物屋さんの2階から、私たちに手を振ってくれました。
メンバーもまた、こうした最後の機会を、細部の瞬間まで味わおうとしているかのようでした。
アトラクションの3:お食事イベント
続いてお食事会場でお弁当を。
ここでの担当は、ももち、千奈美ちゃん、雅ちゃん、熊井ちゃん。
基本はデザートにメンバー手ずから紫芋のソースをかけてくれるというのがメインのイベントになります。
コミカルBerryzここにあり!
ここでは、ステージが設えられていて、上述のデザート準備を交えながら、そこに入れ替わりメンバーが出てきてはミニコント風の寸劇(というかフリーのトーク)が繰り広げられます。
一回終了したかと思って落ち着いて食事していると再度別の演目が始まったり、さすがにこれで終わりだろうと思ってトイレに行ったら、また幕が上がったり、嬉しい慌ただしさで、やっぱりサービス満点のイベントでした。
何回目かのミニコント風の登場時に、被写体役として登場した熊井ちゃんの民俗衣装姿が可愛すぎました。
雅ちゃんと ももち の安定のトークもあって、雅ちゃんが段取りに戸惑う中、ももち が場を繋ぎつつ雅ちゃんをフォローしているというのに、他人事のようにその様子を眺めては「話すの上手だねえ」とか、せっかくの ももち の奮闘を、ただただ面白がる雅ちゃんの様子など、実にBerryzらしさにあふれた、これまでの蓄積によって形成された役割を自ら忠実になぞる形を基本に、さらにアドリブを重ねていくやり取りを楽しむことができました。
楽しかった。
どうやって移動していたのかすらわからないメンバーの奮闘
さて、この前の体験イベントとこのお食事イベントで、メンバーの担当が分けられているんだねという具合に理解していたのです。
前回のトラベリーズ.com3ツアーの二日目午前のイベントでは、バター造り体験とシープドッグショーの2イベントが並行して行われ、2つに分けられた参加者グループが順番に入れ替わることから、それぞれのイベントが2回まわしで行われていました。その際は、それぞれの担当が固定だったので、今回も同様に、シーサー色塗り体験とお弁当昼食会の2イベント並行で、メンバーが固定なんだと思っていました。事実、上述のとおり、私のグループでは2イベントを通じてメンバー全員の顔を見ることができたわけですし。
ところが、メンバーのブログや有志によるレポなどからすると、どうやら、シーサー色塗り体験イベント担当のメンバーもまた、別のグループ向けのお食事イベントに登場したり、お食事イベント担当のメンバーもまた、別グループの体験イベントに出張っていたりしたようです。
メンバーは固定イベントを数回こなしていくのではなく、全部のイベントにそれぞれ参加していたというわけで、複数のイベントをこなしていくため、段取りを頭に入れる負担も単純に倍になります。それに、参加者がイベント会場を移動する裏で、どうやってメンバーが移動していたのか、やり繰りがすぐには想像つかないような管理が行われていたということです。参加者のグループを別々に動かして管理するだけで運営はたいへんだろうに、都度、場所を入れ替えつつメンバーも縦横無尽の大活躍です。
ほんとうに、頭が下がります。
アトラクションの4:車内DVD 5発目
昼食イベントを終えて、公式に日程に組み込まれた観光へ向うための移動中に、車内DVD5発目。
夜のイベント会場の下見をする千奈美ちゃんと佐紀ちゃんの様子です。
「私たちは、巻いて早めに海に行きたいのに、スタッフさんたちガチ下見です。今、大人たちが打ち合わせしています」とか、いろいろぶっちゃける千奈美ちゃんと、そんな千奈美ちゃんを面白くてしかたないという具合に、クスクス笑いながら(でも後ろから)ついていく佐紀ちゃんです。
Intermission(国際通りで観光を)
さて、昼食イベントで弁当を食ったばかりで、飯を食うわけにもいかず、どう時間を潰したもんか困惑する数百人のベリヲタが、観光と称して国際通りに放牧されます。次のイベントへ向う集合時間まで、約2時間半ほど、そこらのお土産物屋さんを散策せよとのこと。
先に公開いただいた参加心得にも書いたように、ここでモノを言ったのが、同室の参加者さんとの関係です。一緒にヲタ談義に花を咲かせながら、時間を潰すことができました。
投稿者は、それなりにハロプロのあれこれ、Berryz工房のなんだかんだに詳しいつもりでおりましたが、こうした機会に、いろいろと話し込んでみると、意外な発見があったりして、実に有意義でした。
アトラクションの5:夜イベントBKパーティー
さて二日目の夜イベントは、国際通りに近い街中のライブハウスにて、BKカラオケパーティーと称したイベントです。
どこまでも楽しいばかりの、わちゃわちゃ感
基本は、昨年末のXmasイベントと同じ構成(投稿者は3回公演フル参戦)で、Berryzメンバーが壇上で自由にカラオケに興じるのをヲタが眺めるだけというイベント。そんなもん、いったいどこが楽しいのかと思われる方もいるかも知れませんが、これがまた楽しい。
「キューティーハニー」を歌わされて、「ボイン」と発言させられる梨沙子さんだったり、何故か「お鼻」を「お尻」と言い間違える熊井ちゃんだったり、何か歌えと強要されて、「森の熊さん」を選曲する熊井ちゃんだったり。メンバーが自由にわちゃわちゃしているのを見ているだけで、自分でも不思議なほど、これがまた楽しいんですよ。
かつてはお姉さん的な立ち位置で、場を切り回したり、メンバーをフォローしたり、イベントを進行させる役回りだったはずなのに、いつのまにか他のメンバーからイジられるようになった嗣永プロをめぐるやり取りも鉄板で、ハローの外では通用する技をメンバーにスカされたり、歌おうとするとよってたかって邪魔されたり。いつのまにか定番になった ももち スカしに、佐紀ちゃんや熊井ちゃんまでもが嬉々として参加してる様は、ほんとうに極上です。
おふざけの背景に見え隠れする技術と信頼
このイジられスカされる嗣永プロは、適切な喩えかどうか躊躇しますが、熟練のプロレスラーを見ているようで、相手の技を受けるだけ受けるといった風格も見えるし、嬉々としてイジりに参加するメンバーも、ももちならば、こちらの技を受けてくれるという信頼がベースにあるようにも見えます。
そして、きっと大事なことは、今すぐ上に書いたように「自由にわちゃわちゃしている」だけのように見えて、それが成立するだけの技量と、長年の蓄積に裏打ちされた信頼があるのだという点。ほんとうにグダグダにならずに「自由にわちゃわちゃしている」ことは、実はかなり難しいという点(後述)。
アトラクションの6:車内DVD 6発目
楽しいばかりだった夜のカラオケイベントを終え、宿泊施設へ戻る車中では、車内DVDの6発目。
空き時間ができたから1時間ばかり楽屋で待機と告げられた千奈美ちゃんと佐紀ちゃんにドッキリが仕掛けられるという趣向。
急に電気が消えたり、ライトのスイッチを入れるとビリビリと電気が流れるパーティーグッズのドッキリなど、千奈美ちゃんと佐紀ちゃんのリアクションも楽しいけれど、ドッキリが開始されるまでの2人が楽屋でまったりしている様子もまた、ヲタには極上のご褒美となったのでした。
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二日目の報告を終えるにあたり、Berryz工房の無上の楽しさについて、私見ながらコメントして締めたいと思います。最終日のレポは、近日投稿予定です。
楽しいBerryzの、おふざけの魔法
今般のバスツアー、繰り返しになりますが、楽しさも、プロの技も、ファンに向きあってくれる嬉しさも、そして、これが最後だという切なさも、すべてを十全に味わえるバスツアーでありました。
この二日目のレポの最後には、そのうちから Berryzらしい楽しさについて、コメントしたいと思います。
7人だから成立する化学反応
ももちスカしについては、あの、おっとりのんびりした熊井ちゃんまでもが嬉々として参加するわけですが、コミカルなやり取りを具体的に繰り広げている何人かのメンバーだけではなく、それを遠巻きにして眺めながら参加していないメンバーも含めて、ステージが成立しています。
例えば、ももち と雅ちゃんが何かしらやりあっている様子を、佐紀ちゃんは隅っこでケラケラ笑っています。そうしてケラケラ笑いながら、嬉しくてしょうがないという風で、茉麻や梨沙子をペチペチ叩いたりしています。
例えば、千奈美ちゃんと茉麻が謎のぶっちゃけを舞台の中央で繰り広げているときに、それを面白そうに熊井ちゃんは眺めています。口をポカンと開きながら。
そうしたステージを見ている私たちは、メインで繰り広げられるコミカルなやり取りだけではなく、隅っこで笑っている佐紀ちゃんを、ポカンと半笑いの熊井ちゃんを、丸ごと込みで鑑賞しています。
おふざけの流れに特に役割を担って参加していないメンバーであってすら、繰り広げられる一連のアドリブを隅っこから見ているだけのメンバーであってすら、その楽しんでいる感じや(あえて参加せずに)距離を置いてることまでもが、全体のアドリブに貢献しているという魔法です。
そしてたぶん、メンバーもどこかで、それを意識している。
余技としてのプロの技
メンバーの様子、お互いがお互いのファンであるようで、お互いがお互いの様子を面白がっているようで、お互いがお互いを大好きで、月並みですが、ほんとうに自分たちが率先して楽しんでいるようで。
それでいて、おふざけが過ぎて、アドリブが飛び交って、ステージ構成が乱れたかのようでありながら、きっちり一連の流れを締めて、ライブやトークにきちんと復帰するなど、決して場を乱さない底流としての上品感に支えられていて、観る者に安心感を(無意識に)与え、だからこそ不意のアドリブを(不安にならないで)心から楽しめる。【本物のプロの技】だと思います。
そのプロの技は、お互いへの好意と信頼に裏打ちされている一方、お互いがプロの仕事をするという信頼があってこその、意図してなされる暴走から産み出される楽しさの好循環。
そして、アイドルとしてのステージパフォーマンスこそが、あくまで前提であって、これらのすべてが、実は余技であるという凄み。
どうしても言葉で表現し切れないのが自分でもどかしいのですが、20歳そこそこ(最年長で23歳)の女の子たちが、よくぞここまでと感嘆しないではいられません。
そりゃ楽しくないわけがないのも道理です。
昨年末のXmasイベントより
たとえば昨年のXmasイベントでは、次のような流れがありました。
- 「ゆるしてニャン体操」を全員で全力で踊らされる(ももち先生の指示による)
- 出来がよかったメンバーから許されて「ゆるしてニャン体操」から離脱(判定はももち先生)
- その後、別件の罰ゲームで誰がやるのかということになり、「ゆるしてニャン体操で合格できなかった人がやることにしよう」と ももち先生が嬉しそうに提案
- その提案を聞くや、「なんだと!」と顔色を変えて立ち上がる千奈美と茉麻
- ももちをステージの隅に連れ込んで、ももちを囲む千奈美と茉麻。怯える ももち
- 千奈美と茉麻に押さえ込まれている ももち に、クッション越しの腹パンをブチ込む梨沙子
- それを大笑いして見てる雅ちゃんと佐紀ちゃん。(口を開けたまま)全体をなんとなく見てる熊井ちゃん
表現力の拙さに自分で歯がゆい思いをしていますが、この楽しさたるや!
そして、その楽しさを成立させている技量と、それを十全に発揮させる前提としての、互いの信頼たるや!
ほんとうにBerry工房は楽しい。そしてバスツアーでは、それが全開のフルスロットルで展開されます。楽しいですよ。
楽しく読ませていただきました!
丁寧な描写が多くてFCツアーに行けなかった
私にとってこういうのはほんっとありがたいです
小学生の頃から熟成されてきた彼女たちの関係は
私たちが想像できる範囲を遥かに上回ってるんでしょうね
こんなグループどこにもいないですよね、かっこいいなぁ〜〜