ナカGさんのハロヲタトークを堪能してまいりました。
ひとつは3月30日に本屋B&Bで開催されたイベント『ナカG×ぱいぱいでか美「また会えるよね〜 再会まで待ち続けるベリヲタのベリヲタによるベリヲタの為の会〜」』、もうひとつは4月5日に秋葉原のハロショで開催された『ハロショ・デラックス 第五回「HELLO! PROJECT COMPLETE ALBUM BOOK」発売記念スペシャル』です。
”ナカG×ぱいぱいでか美「また会えるよね〜 再会まで待ち続けるベリヲタのベリヲタによるベリヲタの為の会〜」”なる文字列をGoogle先生に教えてもらった以上、これは参加しないわけにはいかないということで、いそいそと下北沢まで出かけのですが、期待以上に面白く、それ以上に、ほのかな感動もしてしまった結果、ふわふわとハロショにも出かけたという次第です。
ナカGさんのハロヲタトーク
ナカGさんといえば、「ナカGの推しメン最強伝説」でも知られるイラストレーターにして漫画家、かつ(より重要なこととして)気合の入ったヲタとしても知られています。ハロプロ男子校の「ハロプロ男子校’15」二十一時間目2/2(2015年2月20日公開)で、転校生としてもヲタトークを炸裂させたことはハロプロ男子としては記憶に新しいところです。
そんなナカGさんが、ひたすらハロプロについて語り倒すイベントでした。
ナカG×ぱいぱいでか美「また会えるよね〜 再会まで待ち続けるベリヲタのベリヲタによるベリヲタの為の会〜」
本屋B&Bで開催されたイベントは、ライブ活動のほかトークイベントなども精力的に実施しているだけではなく、熱心なベリヲタとしても知られるぱいぱいでか美さんとのクロストークです。
まずは、スカパーで放送された3月3日のBerryz工房のラストライブの模様を背景に流しながらのヲタトーク。
あそこが良かった、ここがすばらしい、などと、「好きだ」という気持ちが、これでもかと、前のめりに提示されるトークです。このように文字列にしてみると今ひとつ臨場感をきちんと表現できずにもどかしい思いですが、ナカGさんとでか美さんの気持ちに圧倒される一方、そのストレートな迷いの無さが、なんとも心地良かったのです。
「これ(Berryz工房のラストライブの模様)流しながらだったら、僕、泣いちゃうよ」と言いつつ、しかし話が(一瞬たりとも)止まらないナカGさんでした。
「あ、でか美ちゃん、ここしゃべる?」「もうちょっと、これしゃべってて良い?」など、気持ちがあふれすぎて、わずかな時間でも話し続けようとする部分も何かと見受けられましたが(笑)、実に楽しいヲタトークのあれこれを堪能できました。
ナカGさんは、熊井ちゃん推しながら「今日は千奈美ちゃんの話をしようと思う」ということで、SATOYAMAユニットであるDIYのMVメイキングの模様を背景に「Berry工房徳永千奈美さんのバカっぽさ」について愛を込めて語りつつ、最初のBerryz工房のラストライブの模様について語るのに時間を取られすぎ、「今日は僕、しゃべりたいこと、いっぱい準備してきたのに!」との嘆きを残して、比較的駆け足で残りのトークそのものは終了。
最後に「僕、モノがもらえないイベントって嫌いなんです」ということで、でか美さんが自宅から持ってきたグッズやナカGさんのイラストスタンプなどを賭けて、じゃんけん大会が。
投稿者は、何度目かのじゃんけん大会で勝利し、でか美さんが自宅から持ってきたBerryz工房の『永久の歌』のポスターを勝ち取るも、帰宅して確認してみたら、すでに持っているものだったという落ちまでついた、楽しいトークイベントでした。
ハロショ・デラックス 第五回「HELLO! PROJECT COMPLETE ALBUM BOOK」発売記念スペシャル
ハロショ・デラックスは、『HELLO! PROJECT COMPLETE ALBUM BOOK』出版記念ということで、最初に音楽出版社の編集長さんが登場。
どうしてハロヲタになったのか(「ぴょこぴょこウルトラ」新規であるとのこと)、どうしてこんなにも手間のかかるムックを編集しようと思ったのか(「ないなら自分で作るしかないと思った」とのこと)などを、持参した赤ワインを飲みながら、ひとしきり語って、編集長は退場。
続いて(編集長がトークしている間も自分のトークの準備に余念がなかった)ナカGさんの登場です。
どうしてもやりたかった企画だけれど、時間がなくて出来なかったり、提案したけど却下されたりしてきたという、その企画を今日こそはやりたいと。
その満を持して放たれる企画とは、ナカGセレクションによるハロプロ全楽曲ランキング。
ランキング基準は、次のとおり。
- 基本的に歌詞の内容にいかに感情移入できるか
- 歌詞の中に登場する男性にナカGさんが感情移入する
- だからイケメン的な示唆があったら、その時点でダメ
- 歌われている女の子の気持ちが「そ、そんなに僕のこと好きなのか」と思えるものだったらOK
実際には「キラキラ度」であるとか「感情移入度」など四つほどの基準を一生懸命ご説明していましたが、要は上記の基準で、曲の中で歌われている女の子が僕(ナカGさん)に惚れていること、その惚れているシチュエーションが萌えれば萌えるほど高い得点が得られるというもの。
そんな基準で、選ばれたランキングは次のとおり。
9位 :恋のスキスキ指数上昇中(Berryz工房)/好きだな君が(モーニング)
8位 :愛してる愛してる(℃-ute)/王子様と雪の夜(タンポポ)
7位 :Love Innovation(モーニング)/図書室待機(Berryz工房)/恋をしちゃいました(タンポポ)
6位 :EVERYDAY YEAH! 片想い(℃-ute)/テーブル席空いててもカウンター席(研修生)
5位 :通学ベクトル(℃-ute)
4位 :夕暮れ恋の予感(スマイレージ)
3位 :イメージカラー(℃-ute)
2位 :さぼり(Berryz工房)
1位 :大好き100満点(モーニング)
歌詞を読み上げながら、「この子(曲中の女の子)、こんなに僕のこと好きなんですよ!」とか、「家まで呼ぶのを心配しちゃってるんですよ。僕、わざわざ電車に乗ってきたのに、待ち合わせ場所で帰されるかもしれないんです!」など、嬉しそうに悶えているナカGさんです。「時間かかりすぎですかね?」などとイベントの残り時間を非常に気にしながらも、決して歌詞の読み上げは止めようとしないナカGさん。
進行役のハロショのN氏も、つい「そんなもん、自分のさじ加減ひとつじゃねぇか」と述べておられたとおり、全部が全部、一から十まで、すべてナカGさんの思いのままのランキングでした。
そして、思い入れるハロプロ楽曲ランキングの歌詞を読み上げるのに時間を取られすぎ、「今日は僕、しゃべりたいこと、いっぱい準備してきたのに!」と嘆きを残して、そのあとのいくつかの企画は(またもや)駆け足で。
続いて、2014年のBerryz工房 秋ツアーのDVDを素材に、個別のメンバーの個性を見て取るナカGさんの鑑賞法の紹介だったり、菅谷梨沙子さんの声のギャップの指摘だったり。
最後に、ハロメンの似顔絵の書き方教室として、イラストが実演されてイベントは終了。
これが一番、聴衆から歓声があがっていて、「あれ?これが良いの?」と戸惑うナカGさんでした。
どちらのトークでも、何というのか、あふれすぎて上滑りがちな、ナカGさんの「好きという気持ち」が物理的にも感じられる、それはそれは濃いイベントでした。
最後にちらっと、普通に聴衆として参加していた でか美さんも登壇。
なお、どちらのイベントでも、Berryz工房ラストのバスツアーでの、バスガイドさんの謎な振る舞い(体中Berryz工房になってるのに、ルーティンのツアー対応を機械的に繰り返されて腹が立った件)について語っており、よほど根に持っている様子です。
自分とは別の視点から
どちらのイベントも、観客はみんなハロヲタですから、これらのイベントによってハローやBerryz工房のあれこれに、これまで知らなかったことを新しく知るということは少ないと思われるかもしれません。ところが、楽しい以上にとても有用なものでした。
本屋B&Bの前半(というか大部分)を占めたBerryz工房のラスト武道館の様子について、当然、この投稿者も、3月3日は武道館に参戦していましたし、スカパーの録画も、今日まで繰り返し見倒しています。
それでも、ナカGさんやでか美さんが語ることで、気づいていない点が多かった。
考えるまでもなく、実際にライブやイベントの現場に参戦していても、自分が参戦した当のその現場を十全に堪能できているかといえば、それはそんなことはないわけですよね。席が遠くてほとんどステージが見えなかったり、楽しかったMCについて記憶違いをしていたり。
だから現場から帰ってきて、有志のレポをいくつか確認したり、後日発売されるライブDVDを改めて鑑賞して、それでようやく記憶を補完している部分があります。この意味で、同じ現場を体験している別の誰か(この場合はナカGさんとでか美さん)の経験を語られることで、改めて立体的に再体験できるだけでなく、自分の体験を補完もできるという次第です。
さらには、上記に、「気づいていない点が多かった」と書きました。
あたかも、現実にそのステージで実際に繰り広げられたあれこれの「客観的現実」について、自分が気づけなかった部分が別の誰かの「報告」によって補填できたかのような書き方です。もちろん、そういう側面もあるわけですが、より重要なことは、そこで語られる内実が、実際にはそんなものは存在していなかったとしても、そこで語られる「誰かの主観的な幻」を追体験することで、やっぱりこちらの気持ちも動くということです。
その「主観的な幻」が、イベントの残り時間も危うくなりかねないくらい「愛にあふれたもの」だったとすれば、これまた、こちらの側でのハローへの愛も深まる道理です。
語りの中で癒される気持ち
本屋B&Bのイベントは、ナカGさんとでか美さんが、Berryz工房への愛を語るイベントでした。
ハロショ・デラックスの場合は、さらに容赦ないナカGさんのハロプロ愛が横溢するトークでした。
この、ひたすら語り倒されるハロプロ愛に満ちあふれすぎたトークは、上述のように、(たとえ同じ現場に参加していたとしても)別の視点が得られることで、より重層的に自分の経験を追体験できるというだけではなく、ナカGさんやでか美さんのトークにあふれる愛に感化されてしまったからなのか、それともナカGさんやでか美さんのトークによって改めて自分の中の気持ちが、いろんな方向へ動き出したからなのか、それは判然としませんが、ロスの傷跡がゆっくりと癒え始めるきっかけにもなったことは特筆したいところです。
とりわけ本屋B&Bのイベントの場合は、副題に「再会まで待ち続けるベリヲタのベリヲタによるベリヲタの為の会」とありました。
ももち先輩がカントリー・ガールズのイベント現場で行ってくれたというカウンセリングなどが行われたわけではなかったとしても、ナカGさんとでか美さんのトークの奔流という滝に打たれているうちに、正しく傷跡が癒えるようなイベントでもあったのです。
ハロプロやBerryz工房について語られるのを聴いて、ただ「あはは」と笑って帰ってきただけで、これをロス症状の緩和と呼んでいいのかどうか自信はありませんが、Berryzのことを思い出すだけで痛んでいた傷跡が、あまり痛まなくなっています。(ほんとう:投稿者の場合)
思うに、ナカGさんもでか美さんも、ハローについて語ることで評価されようと思って語っているわけではないから、ほんとうに語りたいから語っているだけだから、どうしてそんなにも語りたいのかといえば、それはBerryz工房のことが大好きだから、私と同じようにBerryz工房のことが大好きだから、そのことがわかるから。
だから、ただただ好きなように語っているかのようなトークを聴いて、正しくロスの傷跡がうっすら癒され始めたのではないかな、と思うのです。
もう一つ思うに、愛情の奔流のようなトークを参加者に浴びせるナカGさんもでか美さんも、やっぱりロスには苦しんでいたから。そうした苦しみの中から、それでも下っ腹に力を入れて立ち上がって語る、そのこと自体に、ナカGさんとでか美さんの苦しみとその(克服途上の)対峙のエキスが染み込んでいたから。
だから、このトークを聴く者は、ナカGさんとでか美さんに手助けしてもらいながら、改めて、ロスから立ち上がる力がもらえたんじゃないかな、と。
本屋B&Bのイベントのラスト近くで ぱいぱいでか美さんが語ってくれたことを最後に紹介することで、このトークの奔流に確かな癒やしがあったことの例証としたいと思います。
Berryz工房が活動停止して、カントリー・ガールズに魅せられつつあることを自覚して、戸惑ったことを告白し、それでも、ぱいぱいでか美さんは、Berryz工房に教わったのは「好きという気持ちに素直になること」だったと話していました。だから、私はちゃんとカントリー・ガールズを好きになる、と。
もう一つ、Berryz工房に教わったのは「誰かを好きになったら毎日が楽しい」ということだ、と。
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ナカGさんとぱいぱいでか美さんのヲタトーク、好きなことを好きなだけ語る「好きだ!」という力強い語りは、それだけで聴く者を癒してくれる不思議に暖かいトークでしたよ。
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【訂正】
投稿者です。
本文中に「「僕、モノがもらえないイベントって嫌いなんです」」とありますが、誤りでした。
「物が貰えないイベが嫌いな訳じゃなくって、物が貰えるイベが好き」とのことです。
記して訂正いたします。
読んでくださった方、および、ナカGさんに対して、申し訳ありませんでした。
良いレポートでした
楽しそう!