つんく♂からTwitter時代への警鐘「ネットの普及で何でも短縮化されて、「書く」ことがおざなりになっている」

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受容する情報ばかりが溢れかえっている

かつては、インプットも圧倒的に不足していた。つんく♂師も言っているように、洋楽アルバムの邦盤みたいにライナーノーツがあるわけでもないし、曲に対しては各々が解釈し、理解するしかなかった。メンバーが何を考え、どんな関係性を築いているのかも、週に1回のラジオや『ハロモニ』(!)、たまに掲載される雑誌インタビュー、そんなところから類推し、妄想をたくましくするしかなかった。モーヲタ系Web界隈には、テキストサイトの系譜を受けてある古参テキスト者が書いた妄想日記のコピーが大流行した。

今は、テレビのレギュラーこそなくなったが、全メンバーがブログを書いているし、Youtubeでは毎週番組があるし、つんく♂師はブログでTwitterで懇切丁寧に新曲の説明をしてくれる。黙っていればどんどん情報はインプットされる。しかしそのインプット量に見合ったアウトプットをしている人は、数えるほどしかいない。

やがて僕も、言葉を綴るのをやめた。仕事で書く文章が多くなって忙しくなったのもあるし、語り合う相手がいなくなってしまったのもある。しかし一番大きいのは、僕自身、語る言葉を持たなくなってしまったことだろう。

正直に懺悔すれば、僕はしばらくの間、モーニング娘。、ハロプロのリリースする作品群を無視してきた。

しかし今、僕はまた、モーニング娘。にこの上もなく惹かれている。静かに熱狂している、と言ってもいい。

今こそルネサンスのとき

今やモーニング娘。は華麗な復活を遂げつつある。捲土重来、王政復古、命知らずが3万人!
世間的には「モー娘。ってまだいるの?」と言われつつもパフォーマンスを磨き、秀逸な佳曲を作り続け、コンサートを応援し続けた、メンバー、つんく♂師、ファン達の積み重ねたものが、ようやく実を結びつつある。

単純に言って、今はまた、モーニング娘。が格好良くて面白くて仕方ないのだ。

本日記念すべき8月28日。モーニング娘。は、3作連続オリコン1位に王手をかけた。モーニング娘。は、長かった停滞期間を脱し、今再び世間に「倍返し」を食らわせようとしている。しかも彼女たちは、かつての黄金期を再来させようとしているのではない。目指しているのはそれ以上だ。これはモーニング娘。による、アイドルのルネサンスに他ならない。

ルネサンスとは、14世紀にイタリアで始まった、ギリシャ・ローマの古典文化を復興しようとする文化運動である。豊かな文化が花開いた古代ローマ時代に比べて、停滞した暗黒時代だった中世を経て、華やかなりし文化を復興しよう、というものだ。(これはルネサンスの語義的解説であって、モー娘。のある時代を暗黒期と言っているわけではありません)

そこで僕はここにモーヲタテキストサイトの復興、モーヲタテキサイ・ルネサンスを宣言する。

みんな、Twitterでちまちま独り言をつぶやいている場合じゃないぞ。今こそ思いのたけをエディタにぶつけ、言及合戦や相互リンクをしようではないか!完全に楽しもうではないか!

(文=宮元 望太郎)

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“つんく♂からTwitter時代への警鐘「ネットの普及で何でも短縮化されて、「書く」ことがおざなりになっている」” への2件のフィードバック

  1. avatar アライブ名無しさん より:

    アイラブモーニングさんの記事全部読みました。
    久々に自分の言葉で自分の好きなものを語るサイトに出会い
    嬉しくなりました。
    まとめサイトでは物足りないですよね。

  2. avatar 宮元 忘太郎 より:

    ありがとうございます。
    サイト開設の動機と理想が綴られたこの初期エントリまで
    目を通していただいて嬉しい限りです。
    最近ちょっと更新が滞っているのでもっと色々書いていきたいな、と思っておりますので、
    今後とも宜しくお願いします!

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