『ハロプロ男子校’15 トークイベント@4/24 阿佐ヶ谷ロフトA』レポ あなたの「好き」を慈しむ夜

ハロプロの情報を追いかけるうちに、「ゆるふわガーリー」といった用語系についてのリテラシーまで獲得しつつあり、キモさに拍車がかかっている昨今ですが、みなさま、G.W.は堪能してますでしょうか。

先日、4月24日、阿佐ヶ谷ロフトAで開催されたネットラジオ『ハロプロ男子校’15』初のトークイベントに参加してきました。
24日のド深夜0時からのスタートで、始発までやっちゃいますという、時間設定からして容赦のなさがお知らせされている、徹頭徹尾ハロ愛に満ちたイベントでした。

5時間弱におよぶ迫真のヲタトーク、これを逐一文字列に移し替えたうえに投稿者の感想まで交えていては、それこそG.W.が終わっちゃうので、投稿者の印象に強く残った点のみの抜粋であること、ご容赦ください。

イベントの流れ

当日参加できなかったけれど、今後、同様のイベントが開催されたらどうしようかなあと思っている方のために、簡単なイベントの流れを。

ロフト系列のイベントでは、阿佐ヶ谷ロフトAだけではなく、新大久保のネイキッドでも歌舞伎町のロフトプラスワンでも同様ですが、イベント参加料金の他に、必ずワンドリンクの注文が必須です。予約した場合は、受付で予約番号と、予約時に申請した氏名を伝えて、自由に席取りしつつ、その場で注文をします。
イベント途中でも、追加注文などは自由ですから、あんまり気負う必要とかはありません。

ネイキッドロフトは自由に喫煙できますが、阿佐ヶ谷と歌舞伎町のプラスワンはメイン会場は禁煙です。でも、喫煙できるスペースは、どちらも設けられていて、喫煙スペースでもメイン会場のイベントの音声と映像は流れる仕組みになっているので、ほんとうに自由に動き回りながら、自分に無理のないペースでイベントを楽しめるようになっています。
別にロフトグループの回し者じゃありませんのでご安心を。

三々五々、参加者が席に着くなか、男子校レギュラーの3名(相沢さん、宮元さん、マコ知さん)が登壇して、トークがスタート。ゲストが呼び込まれ、トークは熱量を増しながら(途中一回の休憩を挟んで)始発まで、「愛」が空気の振動という形をともなって阿佐ヶ谷に満ちる一夜でした。

なんと、イベント終わりには登壇者たちによるお見送りまでありましたよ。

それだけで絵になる登壇者たち

イベント中に登壇したのは出席番号7番までのハロプロ男子たち(約一名、男子ではない方も)。

ハロプロ男子校レギュラーメンバー

最初に登壇したのはハロプロ男子校の3名。

出席番号1番は、構成作家でライターの相沢直さん。
いつだかのハロプロ男子校の放送で「だーいしは2推し」といったことを発言していたやに記憶しており、道重さゆみさんが卒業した今となっては、すっかり石田さん推しなんだろうと思っていたら、工藤遙さん推しであるとのこと。
さすがハロプロ、ヲタについての情報すら、いっこも油断なりません。
相沢さんは当日は泥酔していたとのことですが、あの渋い低音で「はっはっはっは」と快活に笑う声も健在で、あれで泥酔していたというなら、普段はどんだけジェントルマンなんだと。

出席番号2番は、当エンタメアライブの編集長でもある宮元さん。
個別の推しはなく、ご本人曰く「くそDDです」とのこと。
なにかと溢れがちなハロヲタ男子たちのトークを、やっぱり上手に交通整理しながら、会場の参加者の様子にも気を配る采配ぶりを発揮してました。
当日は、実は体調があまり良くなかったという宮元さんですが、それでも、あれだけの捌きっぷりということは、万全な体調だったなら、どんだけ大きなイベントを仕切れるのかと。

出席番号3番は、ライターのマコ知さん。
研修生ヲタを活動の中心として、ハロプロに限らず、広くアイドル全般を視野に収めています。
かと思ったら、イベント冒頭で、いきなり光井さんの帰国の話題に触れ、光井愛佳推しでもあることをカミング・アウト。ほんまに、いっこも油断ならぬハロヲタ男子たちです。何が油断なのか、よくわかりませんが。
そして、初めて目にするマコ知さんが苦み走ったイケメンであったことを、(悔しさとともに)報告しないではいられません。

ゲストの転校生たち

出席番号4番は、マンガ家にしてイラストレーターのナカGさん。
ベリロスから立ち上がる一助ともなってくれた、恩人でもあります(あくまで一方的にこちらがそう思っているだけですが)。
ナカGさんは、もちろんベリヲタであり、熊井ちゃん推し。当日も、幼い頃の熊井ちゃんをあしらった小さな立て看を持ち込んでいました。すばらしい立て看でした(あれは販売の予定はないのかなあ)。

出席番号5番は、「男の墓場プロダクション」所属、「あの頃。 男子かしまし物語」「男のうさちゃんピース」でも有名な、道重さゆみさんファンにとっては(そうじゃなくても)一目置かざるを得ない劔樹人さん。
劔樹人さんは、着席してからの押し出しも渋く、たたずまいからして一目置かざるを得ない雰囲気。
レポの主題からは離れますが、劔樹人さんの「男の墓場プロダクション」といい、相沢直さんの構成作家としてTOKYO MXのお仕事といい、どことなく『映画秘宝』に繋がるところがあって、あくまで個人的に、生で目の当たりにすることができたことを、密かに喜んでもいたりします。

出席番号6番は、「道重さゆみとは『好き』という力である」との名言を残したミュージシャンであり、後述の ぱいぱいでか美さんとのネット番組にも出演するハリエコウジさん。
ハリエコウジさんは、まーちゃん(佐藤優樹)推しとのことで、後述するように、まーちゃんについても名言を残すことになります。

出席番号7番は、これまた私にとっての個人的な恩人である、タレントにしてライブ活動やイベントをさかんに行っている ぱいぱいでか美さん。
もちろんベリヲタにして、熱心なももち推しです。

*****

このように、登壇者の紹介だけでややお腹いっぱいな感じのイベント、上述のとおり、登壇者のみなさん、それぞれの推しがあって、しかも比較的バラけてます。
かく言うこの投稿者も、道重さゆみさんとBerryz工房を失って、それでなくともフラついていたところに、カントリー・ガールズの山木梨沙さんに良いパンチをもらってしまって、熊井ちゃんがブログを更新してくれたことで、ようやく8カウントでファイティング・ポーズを取り戻せたような状況だったりします。

そう、登壇者も、参加者も、推しはバラバラです。
ただ、ハロプロが好きという、その一点でのみ、朝までの時間を覚悟して集まった者ばかりというイベントです。
なんか、私の頭の中だけかも知れませんが、もう、それだけで、ほのかに感動している始末です。

推しの垣根を越えるハロー愛

イベント開始から比較的早めの時点で、出席番号4番以降のゲストが順次呼び込まれ、白熱したトークが展開されます。基本は、各登壇者が持ち込んだ映像を流しながら、その映像に見られるハロメンの良いところ、可愛いところ、すばらしいところを語り倒すというもの。

本来のレポであれば、この個々の語りを逐一報告すべきところかと思いますが、自分が楽しむことに専心していてメモを取っていないことの他、上述のように、あまりに膨大になりすぎることなどから、ほとんどご報告できないことは申し訳ないと思います。

それでも雰囲気をつたえるべく、いくつか個人的に印象に残ったところを。

いつの日か、モーニングの物語はまーちゃんの物語に(ハリエコウジさん)

”まーちゃん”ことモーニング娘。’15 佐藤優樹さんの魅力について、「笑い方三段活用」という切り口から、聴衆に説明し倒すハリエコウジさん。
確かに微妙なニュアンスの違いがあって、さすが見ている人は違うなと唸らされる一幕でした。だけではなく、そのニュアンスの違いを説明するために、まーちゃんの笑い声だけで編成された音声が流され、ハリエコウジさんの説明も十分興味深かった一方で、やっぱり聴く者をして幸せな気持ちにしてくれる天使の笑い声にたくさん接することができて、自然に笑顔になる一幕でした。

そして、まーちゃんと言えば、この春ツアーにおいても、先般のひなフェスにおいても、ステージ上のパフォーマンスも、前髪を作ったその可愛さも、ずっと見続けてきたファンをも驚かせる脅威の成長をみせています。ずっと以前に公開いただいた書評に書いたこととは裏腹に、道重さんから受け取ったものを大事にして、12期メンバーにとっての良い先輩となりつつあることでも、まーちゃんは、多くのファンから驚かれています。
こうした、ある意味で、まっすぐにハローの理想としての「成長」をたどりつつあることが、嬉しい驚きとして迎えられている まーちゃん ですが、さすが、まーちゃん推しの面目躍如と言うべきか、このあたりの事情をして、ハリエコウジさんは次のような趣旨のことを述べます。

曰く、かつて道重さゆみさんの歩みがそのままモーニングの歩みであったように、道重さゆみさんがモーニングの顔であったように、いつの日か、まーちゃんの歩みがモーニングの歩みと言われる日が来るであろう、と。

そして、このように述べる中で、まーちゃんへの期待と賞賛が前面に押し出される後景で、道重さんをハリエコウジさんが認めてくれていることがわかるような陳述であって、それは道重さんを愛する者として、道重さんそのものに加え、期待される将来のまーちゃんの歩みの背景に道重さんの歩みを並列してくれたことで、道重さん以降のモーニングについてまでも、いわば道重さんの刻印がモーニングの歴史に刻まれていることを前提とするかのような語りでもあって、楽しい一方で、とても胸に染み入るお話しでした。

もちろん、当のまーちゃんへの、やさしい目線と共に。

お姉さんとしての嗣永桃子(ぱいぱいでか美さん)

ぱいぱいでか美さんは、カントリー・ガールズの一連のリリイベに皆勤であるとのこと。
私たちがネット上の動画で知り得たあれこれ、たとえば、稲場愛香さんのご挨拶の様子に、やんわりアドバイスする嗣永さん(「寒かったでしょとか、お客さんに配慮した一言を付け加えた方が良いよ」とかいう趣旨のもの)などのリアルな現場に接していたとのことです。

で、皆勤であるが故に肌感覚で実感できたというのが、カントリー・ガールズのメンバーたちの「めきめきという音が実際に聞こえんばかりの」急カーブでの成長だと言います。
その場面場面で、ももちが実に良い働きを見せていることを、ほんとうに嬉しそうに、でか美さんは語っていました。

先に本屋B&Bでのトークイベントの際も、でか美さんは、Berryz工房からは「誰かを好きになると毎日が楽しい」と教わったと語っていましたが、ももち のことを語るでか美さんが、あまりに楽しそうで、途中から、自分がハロメンのファンなのか、ハロメンのことを楽しげに語るでか美さんのファンなのか、わからなくなりそうなほどの、聴いているだけで心が温かくなるトークは健在でしたよ。

そして、やっぱり話すことをたくさん準備していたナカGさん

先に参加したトークイベントでは、語りたいことが多すぎて、「今日は僕、しゃべりたいこと、いっぱい準備してきたのに!」と嘆いて、せっかくの準備を展開できないでいたナカGさん。
この日も、トークの準備には余念がなかった模様です。

壇上に、タワーのように屹立するDVDの山といい、この日のために制作してきたフリップといい、そうした準備を整えて、一拍おいて、「さあ、準備できたぞ」と、座ってニコニコしている当のナカGさんといい、もう具体的なトークを聴く手前の段階で、すでに嬉しそうすぎて、その様子を見ているだけで楽しいです。
このレポを読んでくれている方も、もしこの先、ナカGさんたちのトークイベントなどの機会があったら、是非、参加することをお薦めします。ほんとに、トークの準備の段階から、見ていて楽しいですから。

そして、やっぱり、この日も、事前の準備を十分に爆発させることができなかったナカGさん。
とりわけ、この日のために準備してきたフリップの全貌は、当日参加していた私たちにも明かされることはありませんでした。
この意味でも、このレポに満足できない方は、是非、ナカGさんのトークイベントに参加されることを心からお薦めします。ってか、私が続きをちゃんと聴きたいですもん。

いつかナカGさんのガチな熊井ちゃんトークを聴きたいと、心から願っています(本当)。

*****

上記に、ハリエコウジさんの、まーちゃん推しトークが、道重さんヲタにとっても染みるものであったことを述べました。
登壇者は、各自、それぞれに自分の推しのトークを、自分がおもしろいと思った名場面を、てんでに語ります。それを聴く参加者もハロヲタですから、それぞれに推しグループも、推しメンもいるわけです。
それでも、自分の推しではない誰かの話が、やっぱりおもしろく、そして時に胸に響くものであったことは、特筆すべきかと思います。トークそれ自体がおもしろく構成されていること(このあたりは、さすが登壇者としての話芸です)、ハローのコンテンツそれ自体がおもしろいものであること、こうしたこと以上に、推しの垣根を越えてヲタの心に響く話ができる秘密は、イベントも終盤にさしかかったころに、そのヒントがあったように思います。

Happy大作戦の旋律にのせて

イベントの残りの時間もわずかになったあたりで、「それでは、あとは笑える、楽しい名場面で終わりましょう」という流れのなか、モーニングのDマガ(おそらくは「ミチシゲ☆イレブンSOUL」ツアーを追った Vol.56)のエンディング、ツアーの舞台裏のダイジェストにかぶせて『Happy大作戦』が奏でられるシーンが、出席番号3番のマコ知さんが「過去最高のDマガ」と賞賛する映像が映しだされました。

旋律も歌詞も明るい前だけを向いた『Happy大作戦』、その旋律がBGMとなるダイジェスト映像も、笑顔につぐ笑顔で、どこまでも幸せな風景だけが広がっています。

しかし、私は、このDVDを見る度に、リンクしたダイジェストを見るだけですら、何故だか泣けて泣けてしょうがないのですが、イベント当日も、マコ知さんが「過去最高のDマガ」と賞賛するこの映像が流れるや、やっぱり微妙に泣きそうになっていました。
そして、この画像が終わった後、その他の「笑える名場面」に移る前に、やっぱり壇上でも一拍あって、そこで、たぶんマコ知さんだったか「なんだかしんみりしちゃったね」という発言があり、他の登壇者たちも一様にその発言に同意するかのような一幕がありました。

私は、これかな、と思います。

推しの垣根を越えて心に届く話ができる秘密、それはハロプロの表出する、そのあまりに幸せな風景に、幸せ過ぎて泣けるという心を持っているということなのかな、と。

私は、これまで、こちらに投稿させていただいたレポやコラムの中で、ハロメンのすばらしさ、ハロプロのすばらしさも記述させてもらっていますが、同時に、そのすばらしさを、すばらしいものとして感得しているヲタの側の光景についても、何度か書かせてもらっています。
道重さんのラストライブで挫けそうだった私を支えてくれたのはヲタ友であったことも、先般のひなフェスで、ベリ現場でも道重さんの現場でも目にしていたヲタが、やっぱりハローの現場にやって来ていることを目にして嬉しかったことも、そしてどのレポでも、現場ならではの臨場感は、メンバーと一緒になって現場を作り上げるヲタのおかげでもあるということを、何度か言葉とトピックを変えて投稿させてもらっています。

ああ、これだな、と思います。

登壇者も、参加者も、それぞれ推しはバラバラです。ただ、ハローが好きという一点だけで、朝までの時間を覚悟して阿佐ヶ谷に集まりました。
登壇者の、それぞれの熱いヲタトークは、その登壇者が推すメンバーに特に注目していなかった者の胸にすら響きます。

上手く言葉に着地させられないでいることは申し訳ないと思いつつ、やっぱり、この世の中にハロー!プロジェクトがあってくれて、本当によかったと、私は思います。

*****

ハロプロのすばらしさを再認識できただけではなく、自分がフォローできていなかったメンバーについての見立てを教えてもらえただけでもなく、ハロプロ男子校’15 トークイベントは、改めて、ハロプロを追っているうちに、ハロプロを慈しむだけではなく、誰かの「好きだ」という気持ちもまた、我が事のように慈しむことができるような心の状態を作り出せたこと、そのことを再確認することができた、楽しい上に、とてもありがたいイベントでしたよ。

「それは徹夜で頭がボーっとしてたからじゃないの?」という、至極もっともな指摘が正しいかどうかを確認するためにも、次回のイベントにも参加しようと思っています。
今回、参加できなかった方も、是非、次回参加して、このレポの当否を確かめてみては如何でしょう?

(文=kogonil)

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