「矢口真里 芸能活動復帰」という”踏み絵” 試されるモーニング娘。ファン

「矢口真里 芸能界復帰!」今週の芸能トピックは、この話題一色に塗りつぶされたと言っていいだろう。Yahoo!トップには「矢口真里」の字が踊り、Twitterトレンドに矢口が何度も顔を出し、2ちゃんねるではスレッド勢い上位10件のうち8件を矢口スレが占め、まさに「矢口狂想曲」とでも言うべき様相を呈している。

この矢口真里復帰問題については、世間的にもさまざまな意見が飛び交っているが、「ファン」の中でもその賛否がわかれているようだ。

復帰を歓迎する「ファン」

「矢口真里 ミヤネ屋に生出演」の報を受けて、矢口真里のブログには喜びのコメントが殺到した。

「待ち続けてました!! やっとやぐっちゃんにおかえりが言える! ファンが全力で支えるからね」
「泣かないでね! 笑顔の やぐっちゃんが見たいから!」「笑顔見せてね」「みんな待っていましたよ」「また元気を貰おう」
「この1年5ヶ月、辛いことはたくさんあったと思います。でも、矢口さんは一人じゃないですよ!こんなに矢口さんの復帰を楽しみにしてコメントしてくれるファンがいるんです!!」

といった具合だ。しかし、別の場所を見てみると、「ハロプロファン」からの実に辛辣な言葉も見つかる。

厳しい視線を送る「ファン」

「ハロプロには関わって欲しくない」
「許さない」
「なんで被害者ぶってんの」
「不倫相手と同棲しててよくテレビに出れたな」

2ちゃんねるに乱立した矢口関連スレッドでは、こうした批判的な反応も少なくない。

「ファン」の温度差

一口にファンと言っても、大きく分けて3種類のカテゴリーがある。

まずひとつは、矢口真里のモーニング娘。時代からやぐヲタとして応援し、現在に至るも心情的に矢口真里を応援し続けている古兵(ふるつわもの)。

もうひとつは、現役のモーニング娘。のファン、いわゆる「箱推し」で、現在のメンバーの応援を第一義とし、矢口の復帰によって「モーニング娘。」の看板にふたたびスキャンダラスなイメージが付くことを怖れる層。

そして3つ目は、「タレント矢口真里」のファンで、脱退後の数々のバラエティTV出演などで矢口真里のファンになった、芸能人を応援するいわゆるミーハー層である。ブログにコメントしているのは、多くはこのカテゴリーの人々ではないかと思われる。マスに届くテレビという媒体の影響力のなせる技だ。
(※芸能人ブログは、事故死後も応援コメントが投稿されたり、ドラマの放映前に最終回の感想が大量に書き込まれたりなどの例があるので、これがサクラやスクリプト投稿である可能性も否定はできない)

無関心ではいられない

そして、この狂想曲に参加しているのは、これらファンとは別の圧倒的多数の野次馬たちである。矢口に面白おかしいアダ名を付けてさんざんいじり倒している2ちゃんねらーやヤフコメ民、矢口の不倫や不倫相手との同棲など、素行面への批判の手を緩めない既婚女性。これらネットユーザーが火に薪をくべ、「矢口真里 芸能界復帰出演」は盛大に炎上した。

「愛の反対は憎しみではなく、無関心である」

エリ・ヴィーゼル

この有名な言葉を体現するかのように、矢口真里のことは誰もが無視できない。毒にも薬にもならないものは世間の関心を失い、ショウビズの世界からはあっという間に姿を消す。しかし、矢口真里は無視するにはウザすぎるし、忘れるにはエピソードやキャラのインパクトがありすぎる。

矢口真里の功罪

こうしてみると、改めて矢口真里という人物のタレントパワーを目の当たりにした思いがする。不倫ゴシップの野次馬的な注目も含めて、やはりバラエティ界の寵児として一定の地位を確立しただけのことはある。

道重さゆみを中心とした現メンバーのファンからは、「現役の足を引っ張るな」「モーニング娘。の名前にネガティブな印象がつく」と敬遠、批判する声も多い。しかし、道重さゆみの現在のTV的ポジションを築いたバラエティ快進撃の切っ掛けは、2009年3月22日「おとなの学力検定スペシャル 小学校教科書クイズ!!」にあった。あれがおそらくは当時TV的にはまだ無名だった道重が、矢口真里のバーターとしてセット出演したものであったことも忘れてはならないだろう。

今の娘。はそんなにやわじゃない

今、「モーニング娘。’14」が再起をかけて世間に挑戦している大事な時期に、こうして「脛に傷持つ」OGメンバーが出てくることを不安視する声があるのは理解できる。確かにいまだに矢口真里がテレビに出てくれば、「元モーニング娘。の」という枕詞は必ずついて回るし、テレビで取り上げられるときには必ずモーニング娘。の曲がBGMとして使われる。イメージの悪化は懸念材料だ。

どうも、世間的に「矢口真里=モーニング娘。」のイメージはファンの想像以上に大きいらしい。矢口はモーニング娘。での活動期間も長かったし、なんせ黄金期の100万枚CDを売って社会現象となった時代の主要メンバーだ。その後もバラエティで活躍した脱退後から、ワイドショーを連日賑わせた離婚期まで、芸能界における目立ち方が半端ではない。

しかし、だからこそこの矢口真里再登場によって、「モーニング娘。」を思い出す人というのも少なからずいるのだ。我々はどっぷりハロプロを追いかけているので、「あなたの知っているモーニング娘。は、もういない」も「勝負の年だ!モーニング娘。’14!」も「全盛期は、一度だけとは限らない」も、当然のこととして知っているが、やはりまだまだ浸透しきってはおらず、「モーニング娘。ってまだいるの?」という認識のままの人は少なくない。

そうした人に向けての、矢口真里というのはある種のリマインダーとなる。そして多少なりとも芸能情報やネットをチェックすれば、今も現役のモーニング娘。が不条理な世界にTIKI BUNしていることが分かるはずだ。するとその内の何割かは、検索して動画を見てくれるかもしれない。さらにそのなかの何%かは、「今のモーニング娘。」を好きになってくれるかもしれない。少なくとも、自分が知っていたかつての「モー娘。」とは全くの別物になっていることは全ての人が気付くだろう。

あとは、モーニング娘。’14の魅力と実力次第だ。たまたま今のモーニング娘。を見た人が「無関心」でそのまま素通りするか、無視できない何かを感じて足を止めるか。

筆者は、そういう意味では今回の矢口真里復帰撃には宣伝効果があったと思っている。

道重さゆみ卒業前の大事な時期ではあるが、道重なら野次馬的な注目もうまくいなせるはずだ。例えば会見で矢口真里についてコメントを求められた時、道重以外のメンバーは矢口真里と活動時期が重なっていないので、コメントに窮することは必定である。当たり障りなく「先輩なんで頑張ってほしいと思います」程度のことしか言えないだろう。

しかし道重なら、活動時期もかぶっているし、「私は岩盤浴には行きませんから」と藤本美貴を揶揄したように、「毒舌」というカードでうまく切り抜けるトーク力も持っている。たとえ卒業コンサートのステージに矢口真里が乱入してきたとしても、どこかのバラエティ番組で共演の機会があったとしても、華麗に受け流してくれることだろうと思う。その際は、4年前に「あいまいナ!」でそうだったように、「リアクションの取れる長さのハリセン」を持参しておいてもらえればなんの心配もない。

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モーニング娘。’14が、モーニング娘。として、ファンと各種の記録を長く保持し、Mステに出演できるのは、モーニング娘。という看板のおかげである。もちろん、その看板を背負うに足るだけの、現役メンバーの実力や新曲の魅力がなければ、看板倒れになってしまう。それに、OGメンバーのスキャンダルや、懐メロイメージなど、時として長寿グループであることが仇となる場合もあるだろう。

しかし、それも含めて伝統である。伝統を保守するというのは、そういう覚悟と姿勢が求められる活動なのだ。そして、今の10人なら、それができると筆者は確信している。

道重さゆみは、炎上したって何も恐れない。モーニング娘。は、チャチャ入ったって何も動じない。

道重さゆみなら、大丈夫。

モーニング娘。’14なら、大丈夫!

(文=宮元 望太郎)

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“「矢口真里 芸能活動復帰」という”踏み絵” 試されるモーニング娘。ファン” への14件のフィードバック

  1. avatar アライブ名無しさん より:

    素敵な記事をありがとうございました。

    新参ファンが増え、彼らが思いのほか矢口を叩いているのが、時の流れを感じます。

    さゆが心からリスペクトする先輩を、悪く言いたく無いです。
    歴史のあるグループなんだ、ということを素直にかみしめて応援し続けたいです。

    昔のモーニング娘。と今のモーニング娘。は別ものだから…とか、
    矢口に元モーニング娘。を名乗ってほしくない…だとか
    悲しい言葉が飛び交いました。

    ファンがプロデューサーになりかわることは不可能です。

    つんくさんとオリジナルメンバーが一生懸命生み出した モーニング娘。を、
    2期から11期のメンバーが継承して、今があります。
    どうでもいいメンバーは1人もいません。

    14 も、そして来年に15になっても
    モーニング娘。は
    モーニング娘。です。

  2. avatar アライブ名無しさん より:

    Yahooコメントを見ると現役ファンが基地外のようにアンチ活動を続けてますね
    おっしゃる通り良きにつけ悪しきにつけ全部含めてモーニング娘。というものなんですが道重卒業後はその看板が維持出来るかははなはだ心もとないと言えます。
    実際、4期と5期の間には壁があり結果プラチナ期ですら”暗黒期”ともいわれるどん底を経験したわけです
    もっともこれはプラチナメンの責任というより事務所のマネージメントミスでしょうがプラチナ期発足当時は人気実力共に伴っていなかったのも問題だったと言えます
    また9期以降も事務所の勘違いは治ったとは言い難たくあらゆる面で不安が残ります
    幸いにも矢口の離婚で是正された部分もあり今後に期待が持てそうな望はあります
    しかしジャニーズやAKBに比べると事務所の思考回路のお粗末さは言語を絶するのには変わりはなく業界の常識を一刻も早く理解して貰いたいと願うだけです

  3. avatar アライブ名無しさん より:

    矢口の今回の報道みてファン辞めたわ。
    もうハロコンとか行かん

  4. avatar アライブ名無しさん より:

    矢口は信用できない。

  5. avatar エンタメアライブ名無しさん より:

    ※3
    ファンのフリした人には来てほしくないね
    矢口報道とか今の現役に関係ないやん

    まーハロヲタのフリした他のアイドルファンだろうね

  6. avatar アライブ名無しさん より:

    黄金期があったからいまがある、感謝しろ(不倫しようが)っておかしいよ
    それっておじいさんが居たから今(孫)があるんだから
    そのおじいさんに孫殺されても感謝しろって言ってるみたい

    新参とか
    誰のファンとか
    そういうのじゃなくて人として屑行為だよ浮気不倫は
    犯罪じゃないからゆるされるって考えおかしいよ

  7. avatar アライブ名無しさん より:

    ↑こういうのお里が知れるから止めとけばいいのに
    今のぐっさんや加護ちゃんの取り上げられ方って
    明らかに某グループのスキャンダルまみれを隠蔽するためじゃん

    それにしても日本って何時からこんなに不寛容になったんだろう?
    それに浮気云々って他の芸能人も山ほどしてるってのに
    自分が聖職者の如く他人を非難するのって何だか恥ずかしいよね

  8. avatar アライブ名無しさん より:

    ジャイアンが作った看板をスネ夫が上手いこと取り入って共用して、
    二人とももうそこは離れたけどスネ夫がその看板の偉功を元にグレーなビジネスをして、
    世間から批判されて、
    今二人から看板を受け継いだのび太とその後輩。

    基本的にはこういう構図でしょ。
    スネ夫・矢口真里は一人じゃ看板を広められるほどの力はなかった。
    ジャイアン・後藤真希がほぼ一人で世間に名を知らしめた。
    矢口真里はつんくにラブマシーンを作らせられる魅力がなかったのは事実。

    この構図でスネ夫も頑張ったんだからというのは事実だろうけど、そこだけをすくい取って先輩なんだから叩くなってのはどうかなと。
    泥を塗るような行為をくり返してるのは事実なんだし。

  9. avatar アライブ名無しさん より:

    そもそも矢口やOGのスキャンダルが現役メンバーに影響を与えると思ってるのは
    現役ファンとアンチだけだと思うよ。
    ※3みたいに意図的なアンチ書き込みしてるような奴ね。
    矢口を批判したり嘲笑している大多数の野次馬達は
    矢口から現役メンバーを結びつけて見る人なんて皆無だと思いますよ。
    私は黄金期から現在までずっと箱推ししてるタイプですけど
    娘。が一番苦しい時代に最も貢献してくれたのが矢口だと思っているので感謝しています

  10. avatar アライブ名無しさん より:

    不倫離婚なんて世間じゃ珍しくないし犯罪でもないので、「何をまた大騒ぎしているんだか」が一般的な反応です。

    故に、矢口真里が原因でモーニング娘。の看板に傷が付くことも、そもそもないんです。

    ヒステリックな過剰反応をしているのは(本音ではスキャンダル大歓迎の)イエロージャーナリズムと己の無謬性に酔っているアホなネット民だけ。

    それ以上でも以下でもなく、さしたる心配は無用です。

  11. avatar アライブ名無しさん より:

    どっちかっていうと、さゆが抜けた後に矢口のことを現役に話を振られた時に気の利いた返しをできるメンバーがいなくなることが大問題。
    つまらないことでいじられて尺とられるわ、返しが微妙で気まずくなるわだとつまらない、しゃべれるやつがいない扱いになっちゃうからな。
    ビジュアルは補強したから後はしゃべりを補強して欲しいわ。

  12. avatar アライブ名無しさん より:

    OGとの繋がりを切り続けたのが娘の伝統でした
    4期までと5期以降の別物感はこの伝統のなせる業です
    ジャニーズでは中居君がキスマイの面倒をみて認知度とトーク力を上げてますが娘ではやりませんでした
    またマスコミが取り上げるメンバーでも事務所の推しメンでなければ冷遇します
    労せず売り出せるチャンスなんですが利用するって思考がありません
    指原をゴリ押ししグループの顔にまで育てたAKBは上手いと言えますが、プラチナ期はJJ・RRを上手く使えず結果を出せませんでした

    結局マネージメント能力の問題なんですが学習するってことを知りません

  13. avatar アライブ名無しさん より:

    本当に難しい問題です。
    今答えは出せないかと。
    タイミングや不確定要素でどっちにも転ぶでしょうから。
    半年後くらいに、改めて評価したい事象ですね。
    結果、良い方へ進んでくれる事を願っています。

  14. avatar 名無しさん より:

    『愛の反対は憎しみではなく無関心です』

    これ、マザー・テレサじゃありませんでしたっけ?
    勿論マザー・テレサは修道女なので
    聖書等の中に元の言葉があるのかも知れませんが…

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