徹底検証！ もしもハロプロが『カウントダウンライブ』を行なったら、モーニング娘。の紅白出演はどうなる？

夢の軌跡

思えば、今年に入ってモーニング娘。は数々の夢を叶え、現実のものとしてきた。

１．「歌唱力のあるメンバーがほしい！」→小田さくら加入
２．「オリコン1位を取りたい」→『Help me!』で3年8か月ぶりオリコン１位
３．「ミュージックステーションに出たい」→実現
４．「3作連続1位記録を取りたい！」→達成
５．「ノーマルなアリーナ公演をしたい！」→11/28武道館追加公演発表
６．「紅白歌合戦に出たい！」→？？？

こうして並べてみると、夢には3種類のものがある。

A．ハロプロ、メンバー、プロデューサーなど内的な努力や演出によって実現を演出できるもの
B．売り上げや競合の動向など外的要因に影響を受けるもの
C．広告戦略でリソース（金、人）を投下して実現できるもの

また、それぞれ複合的に要素が絡み合っているものも多い。
あえて分類、タグ付けを試みるならば次のようになるだろうか。

１．歌唱メンバー加入　…A
２．『Help me!』で3年8か月ぶり１位　…A、B、C
３．ミュージックステーション出演　…B、C
４．3作連続1位達成　…A、B
５．11/28武道館追加公演　…A、C
６．紅白歌合戦？？　…B、C

ゲイリークスや週刊誌の記事が指摘するように、ハロプロが大手広告代理店に発注をし始めた時期以降、この「夢を叶える」演出は巧みになっているし、またメンバーの成長やクリエイトする作品群も乗ってきている。やはりこの辺りは相乗効果であって、いかに大手広告代理店といえども、商材に魅力がなければ宣伝しづらいし、メンバー・クリエイター側も売れない状況で１００％の力を出しきることは難しい。

さて、そんな「広告の力」が絡むCの夢については、「努力目標」としての夢ではなく、「達成目標」として多くの人が動いているであろうことが類推される。
一番顕著な例で言えば、「ノーマルな武道館公演」というのは道重、小田、つんく♂など、別の場所で複数の関係者口から出た言葉であることから、前もってかなり強固な達成目標として共有されていたキーワードであることが推測できる。そしてこの武道館公演は、内部リーク者が広告代理店の話とともにリークしていた情報でもあった。

つまりこうした、場所の確保や大きな予算が必要な「夢」については、達成するまでの準備に時間がかかるので、「達成できる」ということが確実になるまでメンバーの口には登らないのではないか、ということだ。（「紅白出たい」については、昨年も鞘師が口癖のように言っていたが、あれは「広告に本気で力を入れる時期」よりも前なので、純粋に少女の夢だったのだろう）
そうなると、武道館、Mステと同じように、メンバーが「紅白」への夢を色濃くにじませ始めたこのタイミング。今年こそは期待してもいいのではないだろうか？ こう考えると、例年やったことのなかったカウントダウンライブを、急に今年やることにしたことにも関連があるように見えてくる。

もし、予知夢通りに大晦日にカウントダウンライブが行われたとしても、開演が２３時からなら、その前の時間帯のアイドル枠で、中野サンプラザからNHKホールへの移動なら、時間的には間に合うだろう。いざとなったら中継という手もなくはない。
とはいえ、武道館のように、会場が確保できればたとえ赤字でも結構が可能、といった種類の話ではなく相手がある話なので、「紅白のスケジュールが分かったからこの時間帯での公演にしたのだろう」とまで考えるのは先走りすぎというもの。現時点では、おそらく「もし出演が決定しても対応可能なスケジュール」という観点から組んだのではないかと思われる。

モーニング娘。千秋楽の武道館公演が決定した時、小田さくらは｢私、この発表(武道館)昨日夢で見ました｣と語った。奇しくも他のメンバーも会場のファンの何割かも夢で見ていた。ならばこの「紅白の夢」が正夢になったとしても、何もおかしいことはない。

夢は見なきゃ始まんない。見たらあとは叶えるだけだ。

（文＝宮元 望太郎）