スマイレージ3期新メンバー相川茉穂、佐々木莉佳子、室田瑞希ってどんな子？ 情報まとめと今後の展望

やはり、組織人事というのは盛り上がるものなのである。
しかもそれが自分の会社のつまらない人事異動ではなく、ハロプロの正規グループに新人が入ってくるとなればなおさらだ。

10月4日、先日のモーニング娘。12期メンバー発表に引き続き、第二の大人事異動、新スマイレージの3期メンバーの顔ぶれが発表された。

先日、『ハロ!ステ』で電撃的に増員＋改名が発表されてからわずか10日。「研修生の中から採用する」と明言されていたこともあって、この間、ファンは様々にその人選を予想し、果ては10人、20人の増員などという案まで飛び出したが、蓋を開けてみると次の3名に決定した。

ハロプロ研修生に所属する相川茉穂（あいかわまほ）、佐々木莉佳子（ささきりかこ）、室田瑞希（むろたみずき）の3人である。

スマイレージ新メンバーは、室田瑞希、佐々木莉佳子、相川茉穂。「この9人体制でいろいろ夢を見ていきたい」 | スマイレージ | BARKS音楽ニュース

スマイレージ新メンバー所感

佐々木莉佳子

やはり最初に目につくのは、佐々木莉佳子である。
『LILIUM』で、佐藤優樹演じるマーガレットの後輩役を演じた際も、ジャスミン・ミモザ・クレマティスという3人娘の脇役でありながら、何となく目を引く「華」があった。演出・脚本の末満氏もパンフレットの人物評で「田辺さんと加賀さんが決まった後、どうしても印象のひっかかっていた佐々木さんを無理言ってメンバーに入れていただきました」と彼女の印象を語っている。
デビュー前から、「被災地のアイドル」「AKBの大島と前田を足して2で割ったような美少女」等と、メディアでも色々と注目されていたこともあり、事務所がこの子をどう使うのかが注目されていた。ここで彼女を加入させた采配から、事務所の新生スマイレージにかける本気度が類推できる。

「思い出は流れたけど、私達には未来がある」(2013年3月ライブドアニュース)
被災地の宮城県気仙沼市のロコドルから、ハロプロへのあこがれを抱いて上京した佐々木。彼女のタチアガール精神こそ、新生スマイレージにふさわしい。

つんく♂からの2013年成績表は

・ダンスは良くなってきました。
・ダンス力はそこそこついてきたので、歌をもっと良くしたい。それにはいつも言う細かいリズム感と、丁寧に心をこめて歌う気持ち。その気持の部分が一番足りないかも。
・とにかく表情が大きく、「目立ってやろう！」って気持ちが気持ちいい。

佐々木莉佳子　2013年冬

佐々木莉佳子　自己紹介動画集

佐々木莉佳子　公式プロフィール

室田瑞希

むろたんは、実はスマイレージの二期メンバーオーディションを受けている。

そこで不合格ながらも、研修生としてハロプロの一員となったわけだが、諦めずにいたからこそチャンスが掴めたのだ。彼女は全研修生に希望を与える存在となった。
2013年冬の生タマゴShow!の裏側では、「ステージ上では誰にも負けないつもり」「センターの子よりも大きく動いて目立ってやるぞという意気込み」と語る芯の強さを見せていた。
彼女のヤッタルチャン魂は、新生スマイレージにうってつけだ。

つんく♂からの2013年成績表は

・歌もダンスもそこそこ以上に上手いので、後は歌に表情がほしい。歌詞の世界にどっぷり入り込む必要がある。まだ、モノマネが上手いのね、の域かも。もっと伸びるので、がんばろう！
・ダンスは切れがあって良い！

室田瑞希　2013年冬

室田瑞希　自己紹介動画集

室田瑞希　公式プロフィール

相川茉穂

この子に関しては、情報が少ない。それもそのはず、ハロプロ研修生となったのは2014年5月、ついこの間のことだ。金澤朋子や小田さくらがそうであったように、最初からデビュー前提の逸材として、一時的に研修生期間を遅らせるような特待生待遇だったのかもしれない。下記の公式紹介動画では、「Q.将来の夢は？」に対して「スマイレージさんのような可愛いユニットに入ることです」と答えているので、本人の希望通りの人事でもある。
あの和田彩花と並んでも見劣りしないプロポーションの持ち主であると同時に、特技のクラシックバレエは9年間やっていたということで、ダンス面でのパフォーマンスに期待が持てそうだ。一見おっとりした風ながら、座右の銘は「先手は万手」というなかなかアグレッシブな言葉をモットーにしている一面もある。
新生スマイレージが「新しい私」になるためには、こうした未知の可能性こそが求められているのだ。

相川茉穂　紹介動画

相川茉穂　公式プロフィール

アイドル界はドッグイヤー

「ドッグイヤー」という言葉がある。コンピュータの世界の進化の早さを、1年で人間の7年分年をとる犬になぞらえた言葉だ。アイドル界にも、こうした考え方は当てはまるのではないかと最近思い始めた。
さすがに7倍ではないが、アイドル界の年の進み方は、あきらかに通常人の1年とは早さが違う。Berryz工房の活動、道重さゆみの活動が見せてくれたように、「10年」というのはアイドル生命の一つの目安となった。

スマイレージのデビューは2009年で、そこから5年の月日が経っている。つまりスマイレージの初期メンバーのアイドル生命は、折り返し地点を過ぎている。今回の新メンバー発表時に和田彩花が発したコメント「いつかは私も卒業すると思うんですけど、今はこの9人っていう体制でいろんな夢を見ていきたいと思います」にも、当人もそれを意識していることが伺える。
2期メンバーが「サブメンバー」として加入したのは2011年で、そこからももう3年が経とうとしている。常に「フレッシュ感」が求められ、また選手生命が短い女性アイドルがグループとして延命を図るならば、新メンバー追加しか方策はない。それはハロプロ内でもすでにモーニング娘。が証明しているとおりだが、今回の正規メンバー追加によって、スマイレージはそうした「増員を前提とした恒久的グループ」路線へと完全に舵を切った。
また9人という大所帯は、モーニング娘。でしかなかった数字で、和田と福田が早晩卒業したとしても7人。事務所内で、スマイレージをモーニング娘。との二枚看板に育てていこうとする意図も感じられる。

本日から特設サイトで新グループ名の募集も始まった新生スマイレージが、これからどんな躍進を見せてくれるか、楽しみで仕方がない。

ついでに、現在のハロプロで「黄金世代」と呼ばれる98年組（いわゆるばくわら世代）が一気に増えて、ハロプロ内の最大世代になったのも興味深い。

年度
91 矢島
92
93 中島
94 宮崎 愛理 和田 岡井 飯窪 福田
95 金澤 萩原
96 譜久村 石田
97 高木 中西 生田 竹内
98 勝田 鞘師 室田 香音 田村 宮本 植村 尾形 小田 相川
99 佐藤 野中 工藤
00 牧野
01 佐々木 羽賀
来年度からのハロー！プロジェクトwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

（文＝宮元 望太郎）