中部経済新聞の論説『モーニング娘。の”復活”と日本経済の復活』…と僕らのテキストサイト

9月18日付の中部地方のブロック経済紙「中部経済新聞」に、モーニング娘。の”復活”と日本経済の復活を絡めてかかれた論説記事が掲載され、話題を呼んでいる。

モーニング娘。復活と日本経済

809589692アイドルグループ「モーニング娘。」の人気が復活しているという。かつては 「国民的アイドル」とまで言われたが、ここ数年は「AKB48」の人気の影で目立たなくなっていた。
そうした中、8月下旬に発表したシングルがオリコン週間1位を獲得し、11年ぶりの「3作連続1位」となった。
ここもとの復活の背景 には、世界的に流行しているEDM(エレクトリック・ダンス・ミュージック)を取り入れた歌とダンスのパフォーマンスの高さがあるようだ。
このため近年はファン層も広がっているようだ。ただ、長くして応援してきたファンにとり、もともと 彼女らの歌や踊りの質は高かったので「世の中に認知されない」という残念な 気持ちが強かったようである。

思うに、このアイドルグループの歴史はどこか日本経済の象徴のように思える。昔からいいものを作っていたし、それで1回 世の中を制することもできた。
しかし、激しい技術革新と競争激化の中で構造不況色(音楽業界ではネットの普及によるCDソフトの構造的売り上げ減少)を強める。そうした中、革新的な ビジネスモデルで台頭したライバル(AKB48)に抜かれ、一気に引き離されてしまった。
ここにきて、人気が回復した背景には、引き続きいいものを作りながらも、ライバルのビジネス手法を学び、広告宣伝の仕方を改善したという成果も大きいようだ。
そして、ファンである他の芸能人に言わせると「一度勝っても勝ちではない 。しかし、一度負けても負けではないことを教えてもらった。勇気をもらった」という ことになる。
実は、ファン層が拡大し、人気が回復した背景には、ファンのこういう思いも一理あるのではないか。

日本の多くの企業、特に製造業も改めて、問い直すべきかもしれない。「いいものを作ってきたことは誤りなのか」「一度負けたからもう負けなのか」「売る仕組みを本当に真剣に考えてきたか」「ライバルに学んだのか」などに ついてである。
円安による追い風などは、永続するとは限らず、また北風の季節が来ることもある。残された猶予は無いと思う。
ちなみに、「モーニング娘。」 の曲でデビュー以来変わっていないのは「元気」「平和」などのメッセージとの指摘がある。第一位を獲得した新曲でも「負けない」「負けたくない」との連呼がある。
中高校生主体のこのグループの歌詞に元気づけられている大人も多いのではないか。ならば、今度は大人が若い人たちを元気付け、平和を守るのは責務であろう。

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ネットの反応

  • 一位は取ってみるもんだな
  • うちの叔母に「『新生モーニング娘。』なんて、あんな若い子ばっかりで、何で急に作ったの?」とか聞かれた。
    昔旧モーニング娘がいっぺん解散して、最近『新生モーニング娘。』という名で新結成されたと思い込んでたらしい。
  • 最近ニュースショーでよく短く特集されてるから、それを見たんだろうねえ。
    世間的な認知は確実に高まってる。

モーニング娘。の復活とテキストサイト

こういう、モーニング娘。やハロプロの事象を現実社会の何かに敷衍し、当てはめて解釈する「遊び」って、なんだかすごく覚えがあるというか、既視感があるような気がしたんですよ、一読して。

しばらく考えて気づきました。テキストサイト。

2000年当時、テキストサイトブーム華やかなりし頃、ハロプロ界隈にも「モーヲタテキサイ」という集落がありまして、モーニング娘。の一挙一動を捉えてやれこのPVに出てくるあれは○○の象徴だ、この曲の詩の○○は何の隠喩だ、テキストサイト界がどうだこうだ、あれが萌えだそれが萌えだと日々文章をこねて盛り上がっていたものです。

そういう意味で、モーニング娘。の”復活”を現象として日本経済に例えちゃったり、そこから自分語りに繋げちゃったりする辺り、このSBI証券投資調査部長氏の文章は、まさにテキストサイト的。

となると、モーニング娘。の復活=日本経済の復活=テキストサイトの復活と進むのでしょうか!?

まあ、そんなうまい展開はないと思いますが(モーニング娘。&日本経済の復活とテキストサイトに間に有意な相関関係を見いだせないので)、それでも多くの人が『Twitter』につぶやくばかり、サイトを巡回するにしても『まとめサイト』ばかりになってしまった現状を少しでも面白くするべく、孤軍奮闘、テキストサイト復興の旗を振り続ける決意を新たにしたのでした。(このサイトにもまとめ部分はありますが)

Twitterは気軽につぶやけるし、まとめサイトは最新のトピックを適度にフィルタリングされた世論と一緒に把握できて便利です。でもこうして地に足を付けて、わがまま気のままに愛の論考を毎日積み重ねていくのも、楽しいもんですよ。

(文=宮元 望太郎)

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“中部経済新聞の論説『モーニング娘。の”復活”と日本経済の復活』…と僕らのテキストサイト” への7件のフィードバック

  1. avatar アライブ名無しさん より:

    ナタリーのつんくインタビューを呼んで、私もブログであれこれ語ってみようと思ってはみるのですが、書いては消し、書いては消しの毎日です。

    このサイトを見つけて、初めは「どこぞのライターがネットそーすで」刺激を

  2. avatar アライブ名無しさん より:

    (途中送信失礼)

    ネットソースで記事書いて金もらってんのか」なーんて思ってましたが、内容も面白く、刺激を受けました。
    このような立派なサイトは無理ですが、ぼちぼちと書いてみようと思いますので、もしそんなサイト見つけたら生暖かく見守ってくださいませ。

    • avatar 給食袋 忘れ太郎 より:

      ここもまさにナタリーのつんく♂インタビューに触発されて始めたサイトです(以前から問題意識はあったんですが、きっかけになりました)。
      お褒めに預かり光栄です。私も開設前は「やってみてもどこまで書けるかな?」という不安はありましたが、始めてみたらなんとかなりました。
      サイトの見た目はプロっぽくしようと思って作ったんですが、そういう風に見られる弊害もありましたか。どっからもお金出てませんよ!(笑)
      ともあれ頑張って書いていきますんで、今後とも宜しくお願いします。そしていずれ「名無しさん」ではなく別の名前で、サイトの宣伝書き込みをしにきてください!

  3. […] 中部経済新聞の論説『モーニング娘。の”復活”と日本経済の復活』…と僕らのテキストサイト | アライブ・モーニング […]

  4. avatar アライブ名無しさん より:

    ただドーピングをして
    オリコン水増ししただけというオチ

    少し調べればわかることなのに
    よくこれで記事書けてるな

    ここまで露骨だと
    金もらってるんじゃないかと疑いたくなるわ

  5. avatar アライブ名無しさん より:

    AKB関連以外ではドーピングをしても1位を取れないグループがほとんどなのに、モーニング娘。は3作連続1位でCD売り上げも伸ばしてる。
    この状況にメディアや広告業界が食いつき出したということなんですよ。
    少し調べればわかることです。

  6. avatar アライブ名無しさん より:

    景気なんて気分が先に走って実態が後から付いてくるもの

    革新的なビジネスモデルで台頭したライバルとやらのビジネス手法を学んだ
    ってそのまんまこの筆者は理解して解説してますやん
    それが何を指すかなんてわざわざ書かないだけでね。

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