10月8日発売の『TV Bros.』に、「道重さゆみ年表」という凄い企画が載っています。
~モーニング娘。になるために生まれてきた少女の25年~
史上最高のリーダーが、この秋、惜しまれつつ卒業する。今僕らにできること、それは、彼女のこれまでの軌跡を振り返ることではないのか。
と銘打ち、道重さゆみが生きた25年をA4見開きで振り返っています。その情報密度が半端じゃない。びっしりと細かい字と情熱でページがうめつくされています。
掲載されている事柄
「凄い」と一口に言っても、いったいどんな歴史が年表に書かれているのか?その一部だけご紹介します。
2002年(13歳)
▼合宿で叱られながら「なんでモーニング娘。になりたいの?」と問われて「好きだから」と答える。この「モーニング娘。が好き」という思いはその後の道重さゆみのすべての活動の根底にある。
2006年(17歳)
▼10月5日、道重にとって大きな転機となる、CBCラジオ「ハイパーナイト モーニング娘。今夜も♥うさちゃんピース」(※以降「今うさピー」)が放送スタート。初めて自分の気持ちを言葉にすることが出来たこと、ファンの存在を身近に感じることにより、全ての仕事に対して前向きに。「ラジオこそ正に自分が求めてたものだった」と確信する。
2010年(21歳)
▼2月9日、GREEで自身の公式ブログを開設。バラエティ番組で孤軍奮闘していたこの時期、事務所に「自分の気持ちを伝える場が欲しい」と懇願して開設することが出来た。現在に至るまでブログをファンに気持ちを伝えて交流する大切な場所だと考えており、その精神はその後に加入する9期メンバー以下にも通じている。実際にファンにとってはメンバーの活動内容や心境、素のキャラクターを知ることの出来る貴重な場所となっており、道重さゆみによる公式ブログの開設はその後のハロー!プロジェクト全体にも大きな影響を与えた重要な功績の一つである。
と言った、ファンなら忘れることのない重要な業績から、
2013年(24歳)
▼11月28日、日本武道館公演。初めての先輩も同期もいないツアーの最後で客席に向けて「正直、大丈夫かなと不安でした。でも、大丈夫でした。なぜだか分かりますか?」と問いかけ、自らこう答えた。「それは、後輩が頼もしくなっていたからです」。後輩メンバーとその場にいた全てのファンを号泣させる。
といった、道重さゆみの人となりを知ることの出来る感涙エピソードまで、本当に幅広く網羅されています。さらには「俺、さゆのこと好きすぎてどうしたらいいのかわかんねえ」事件、「さゆ丼」、「道重さゆみ伝説」まで、こうして活字になるのは初めてであろう、道重さゆみを彩る逸話がふんだんに盛り込まれています。
そして、石田亜佑美が「もしモーニング娘。が教科書に載るならこの件は太字にしてほしい」と述懐した「10人全員でのたこパ事件」もちゃんと取り上げ、年表の最後は「そして卒業へ」と未来のモーニング娘。に希望をつないで締めくくられています。これは大変な労作です。デビュー時からの熱心なモーヲタだったら、網羅されている歴史は全て情報として見聞きしたことがあるかもしれません。しかし単なる羅列ではなく、それらがこうして全て体系立った文章として編集されて、世に出されたというのは画期的なことだと思います。抑えめに記述された文章の行間に込められた道重さんに対する想いがエモーショナルに伝わってくる名文でもあります。
この年表の作者は?
ところでこんな濃い年表を作ったのは、一体どこのさゆヲタでしょうか。
タイトル下のクレジットによると、この年表の作成者は、あのAOLニュースの妄想コラム等で人気のライター/放送作家の相沢直さんです。
年表制作/相沢直 協力/相葉真、宮元望太郎
ん、宮元?
はい、筆者もほんのちょっとだけお手伝いしました。(この3人で後日『ハロプロ男子校(仮)』を開始)
ちなみに、最初に見せていただいた草稿の段階では、文章量はこの掲載分の2倍ありました。
表紙は電気グルーヴ『塗糞祭』が目印です。TVブロスは25年。道重さゆみも25歳。25周年記念を彩るにこれ以上ふさわしい企画はないでしょう。
全道重ファン、モー娘。ファン、必携の1冊です。
追記:道重さゆみ本人の評価
なんと、こんなに早くご本人のもとに届くとは思いませんでした。しかも、こんな風にブログで早速紹介してくれるとは…!
そうだ!
マネージャーさんが買ってきてくれたんですよ!
雑誌
『TVブロス』道重さゆみ年表
というページを2ページ作ってくださっているんです
でもね…
さゆみ、TVブロスさんのインタビューとか受けてないんですよ!
だから、さゆみが載ってて
しかも、さゆみの情報が満載でビックリしました!
笑笑で、道重さゆみ年表、
読んだんですけど、
すごかったです
濃いんです
中身がとっても♪♪♪とっても♪♪♪
濃いんです
さゆみの25年間が2ページに文字ぎぃぃっしり詰まってて、
あ~こんなことあったなぁ~。
って、思うような事も書いてあって懐かしかったです!笑
さゆみ個人の事、
メンバーのみんなとの事や
ファンのみなさんとの出来事もたくさん書いてあって、読んでてなんかとっても嬉しくなっちゃいました
家族の事も結構細かく書いてあってビックリですょ!笑
ありがとうございましたっ
もちろん、相沢直さんはインタビュー取材なんかしていません。ただひたすら、これまでに出版された数々の資料、ネットに残る発言、動画、その他を蒐集し編纂した結果がこの年表。本人ですら「あ~こんなことあったなぁ~。って、思うような事も書いてあって懐かしかったです!」と喜ぶほどの年表を、ファンの目線で書いてしまったなんて凄い話です。
道重さゆみさんの年表、ご本人のブログで公認いただきました! 好きなものを好きでいると、夢は叶う。道重さんが教えてくれたことがそのままぼくの人生と重なりました。やった!!!>道重さゆみ『ねんぴょう』 ⇒ http://t.co/FgldIYPXxW
— 相沢直 (@aizawaaa) October 9, 2014
しかも、それを翌日に入手して(マネージャーさんマジ敏腕すぎる。いや前日にさゆがネットで察知して買いに行かせたものかも?)、その日のうちにブログで紹介して感謝の言葉を述べる。これも本当になかなか常人にできることではありません。このスピード感と、ファンを大事に思う心とサービス精神。ラジオで「道重さゆみ伝説」に触れた時も思いましたが、道重さんのこの情報収集力と発信力、ファンへの配慮と距離感には、実に感嘆すべきものがあると思います。
この「道重さゆみ年表」は印刷物のため、後から足したりひいたりすることが出来ません。なのでここで追記しておきます。
▼10月9日『TV Bros.』25周年記念号に「道重さゆみ年表」が掲載。見開き2ページにぎっしりと道重さゆみの足跡が記された年表は道重本人の目に止まり、ブログで「さゆみ、TVブロスさんのインタビューとか受けてないんですよ!」と驚くと同時に「さゆみ個人の事、メンバーのみんなとの事やファンのみなさんとの出来事もたくさん書いてあって、読んでてなんかとっても嬉しくなっちゃいました」と承認される。
そしてこの瞬間、「道重さゆみ年表」は本人公認の歴史資料となり、道重さゆみは歴史上の偉人にまた一歩近づいたのです。
卒業の日まで追記宜しくお願いします
草稿も見てみたいです!
何が削られたかを見るのも面白そうな。
宮元氏と相沢氏共著で「アイドル・道重さゆみ伝」を上梓すべき
※1
ではこっそり追記していきます。
※2
相沢さんも「どっかに完全版を出したい」と言っていたので、期待しましょう!
※3
それはまだ早いような気がするというか宮元に対する過大評価のような気もしますが、挑戦する価値のある大仕事ですね。
大森望さんも時間さえあれば『道重さゆみ伝説』を書く意欲はあります
実現して頂きたい!
RT @nzm: 某社から新書の企画を打診されてて、パーティ会場でしばらく立ち話。しかし今一番やりたい新書企画は『50代からのアイドル入門』だったりw アイドル論じゃなくて実用的ハウツー本。いやまあ半分体験記になりそうだけど。もっと真剣に考えてた単行本企画は『道重さゆみ伝説』。でも時間が……。