Juice=Juiceメジャーデビュー『ロマンスの途中』発売記念イベントレポート(11日池袋サンシャイン)

9月11日にとうとうメジャーデビューを果たしたJuice=Juice。その中でもキーパーソンとなる宮本佳林(ちゃんさん)は、長い研修生時代、オーディションに落ち続け、地方局の企画でインディーズCDデビューを果たし、ようやくこぎつけた正式ユニットでのメジャーデビューに、喜びもひとしおだったことだろう。だからこそ、デビュー前のこのタイミングで足を負傷して思い通りのパフォーマンスが出来ないことに、悔しさも人一倍感じていたはずだ。

池袋で行われた、デビュー記念イベントでは、リーダーの宮崎由加がメンバーへの手紙を読むというサプライズ演出が会った。目前で第三者間の手紙の朗読を聞くこの感覚。まるで結婚式のようだ。
しかしこの手紙が、とても良い出来だったのでBARKSの取材レポから引用させていただきたい。

「今日はメジャーデビュー記念日だね。この手紙を書いている今は、まだあんまり実感わいてないです。2月に結成されて、まだみんなお互いのことを知らない関係でのスタートだったね。今日まで一日一日が濃くて、ほんとに濃くて。正直、辛いことのほうが多かったんですけど、でも、みんなと一緒だったから乗り越えられたことばっかりで、本当にこのメンバーで良かったなと思いました。」

涙ながらに手紙を朗読するリーダー・宮崎。そして、ひとりひとりへのメッセージが伝えられていく。

「金澤朋子ちゃんへ。朋は、初めて会った時は、すっごいおとなしくて、しっかりしていて、大人っぽいなって思っていました。でも、一緒にいて、すごい面白い、ギャグ線が高い娘だっていうことを知って、朋の凛とした顔も好きだけど、くしゃっと笑う、笑顔が大好きです。しっかりしているのは今でも変わらないです。リーダーの私がこんなんだから、もっと気楽でいいよって言いたいところだけど、もうすこし頼らせてください。」

「高木紗友希ちゃんへ。紗友希ちゃんはいつも堂々としていて、パフォーマンスもかっこよくて羨ましいなっていつも思ってます。不安そうにしている紗友希ちゃんを見たことがないような気がします。でもほんとは、紗友希ちゃんにも、不安なこととか辛いこと、いっぱいあるよね。そこを見せないようにしている紗友希ちゃんがかっこいいけど、私たちには見せてほしいです。一緒に乗り越えたいと思います。アドバイスとか苦手だけど、私にできることがあったら、頼ってほしいなって思います。」

「宮本佳林ちゃんへ。佳林ちゃんはプロとしての意識が人一倍高くて、本当に尊敬しています。でも、まだ中3だよ? 甘えたい時は甘えていいんだよ? 今は足を怪我しちゃって、誰よりも辛いと思うし。でも、私たちにできることがあったら言ってね。誰かが辛い時は、みんなで支えていくよ。」

「植村あかりちゃんへ。あーりーは、大人っぽい顔立ちとは真逆の、とっても甘えん坊な性格。あーりーが甘えてきた時、逃げる時もあるけど、本当は嬉しいです。中3だし、学校の勉強もあって、いろいろ大変だと思うけど、それをやりこなしているあーりーは、意外としっかりしているのかなって思います。淋しい時は、ちょっとだけなら、甘えていいよ。」

「Juice=Juiceがこのメンバーで本当によかったです。5人ともみんな大好きです。これから先、いろんなことが待ってると思うけど、5人なら、大丈夫だよね。」
Juice=Juice : 【イベントレポート】Juice=Juiceが涙のメジャーデビュー。「正直、辛いことのほうが多かったけど、でも、みんなと一緒だったから乗り越えられた」 / BARKSニュース”

実は最初は正直、SATOYAMAのよくわからん経緯で紛れ込んできた人、くらいの認識しかなかったウグイス嬢こと由加にゃんだが、立派にリーダーをしている。知性と気遣いの感じられる名文である。伊達に女子大生をやっていない。
「握手対応の良さ」も評価が高く、これから人気を上げてきそうな気配が漂っている。

現場では「ミックス」と呼ばれる、ハロプロでは近年あまり見かけなくなった応援スタイルをする若者もおり、男女問わず、若いファンが増えてきているようだ。特に若い女性ファンは、Juice=Juiceがセブンティーンとコラボをするなどの取組の成果でもあり、同年代女子に支えられたアイドルは強い。

しかし、他のアイドルの現場系の迷惑コールを持ち込む若年層集団が増えており、今後の初期からのファンとの軋轢や、会場マナーの低下が懸念されるところではある。

(文=宮元 望太郎)

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